


デヴィッド・ボウイに憧れて、楽器も弾けないのに音楽で生きることを誓った16歳のあなた。デボラと出会い恋に落ちて結婚した19歳のあなた。幸せな家庭生活、娘、ナタリーの誕生。そしてバンド「ジョイ・ディヴィジョン」のボーカルとして、あなたは世界を制する直前だった。イギリスの田舎町からスターへ、あまりにも短い生涯を駆け抜けた23歳のあなた…。
1980年5月18日、全米ツアー出発の朝、あなたに何があったのか誰にもわからない。ロック・スターとして激しくステージで歌う裏でどんな苦しみがあったのか。妻デボラのほかに愛する人アニークができたこと、原因不明の病気の恐怖…。結局、死を選んだあなたは、求めていたものが分からなくなって自分をコントロールできなくなったの?
本当は、デヴィッド・ボウイに憧れていた少年の心のままで、夢を見続けたかっただけかもしれない。たった3年間のバンド活動だったけれど、歴史に名は刻まれた。U2、レディオヘッドなど、今なお数々のアーティストをインスパイアし、熱狂的なファンを魅了し続けている。イアン・カーティスは確かに存在していた。
オーディションに受かるまで、工場でシャツをたたむ仕事をしていたサム・ライリー。その才能はニコール・キッドマンも絶賛するほどで、イアン・カーティスさながら、一躍スターに。インディーズ・バンドのボーカルでもある彼は、映画の中で実際に歌っていることも話題。その声も姿もイアンそっくりに演じ、観る人を驚かせる。彼はこう語る。
「入手できる映像は全て目を通したけど、最初に観たときは圧倒されたよ。『君はアイコンを演じる訳か』と、僕をひるませるようなことを言われることもあった。イアンを崇拝している人たちがたくさんいたからね。才能のある人だった。でも普通の北部出身の人で、音楽活動を始めた頃はきちんとした仕事に就いていたし、結婚して子供もいた。イアン・カーティスはセックス・ドラッグ&ロックンロールを地でいくような人ではあまりなかった…まあ、少しはあったかもしれないけれどね」。




U2、デヴィッド・ボウイ、ビョークら世界のロック・シーンを撮り続けているフォトグラファー、アントン・コービンが、「ジョイ・ディヴィジョン」のヴォーカル、イアン・カーティスの短くも波乱の生涯を描いた青春ドラマ。自らをコントロールできずに苦しむ天才アーティストの若さゆえのはかなさが、青春期の感情を呼び覚まし、観るものの胸をぐっと締めつける。カンヌ国際映画祭カメラドール/スペシャル・メンション賞ほか英国各賞総なめの話題作。
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2008年3月15日よりシネマライズほか全国にて順次公開
2007,イギリス、アメリカ、オーストラリア、日本,スタイルジャム
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