神田外語グループpresents幸せの1ページ字幕翻訳コンクール

戸田奈津子さんに聞く!映画字幕翻訳の舞台裏

戸田奈津子さんに、読者代表が翻訳家になるためのアドバイスを聞いてきました!

あなたの字幕を新作ハリウッド映画に載せてみませんか?字幕翻訳にチャレンジ!

この仕事を約30年。字幕翻訳のプロセスは変わりありませんか?

机の上の翻訳の仕事そのものはいまも昔も変わりません。ただし最近は日米同時公開といった流れで未完成のビデオで仕事をすることが増えてきました。その上、公開前に映像が盗まれることを恐れて、台詞をしゃべっている俳優以外、画面が真っ黒に塗りつぶされていたりする。アクションが分からないわけですから、「Go!」という台詞があっても「行け!」なのか、「逃げろ!」なのか、「やっつけろ!」なのか訳しようがない。
翻訳者には頭の痛い話です。しかし、最近「大作」とうたわれるハリウッド映画は全て、こういう状況といっても過言ではありません。

今までで一番翻訳に苦労した映画は?

意外でしょうが、あまり出来の良くない映画、つまりシナリオがよく練られていない映画ほど翻訳するのが難しい。いつの間にか登場人物がいなくなって、「あの人はどうなったの?」という腑に落ちない展開のシナリオのことです。反対に優れた映画には1つとして無駄な台詞がなく、全ての言葉に存在意義がある。たとえ内容が哲学的で難解な映画であっても、シナリオが素晴らしいものは翻訳しやすいものです。

翻訳した作品の中で思い出深い台詞は?

特に印象に残っている作品を挙げるとしたら──ミュージカル映画『エビータ』のラストシーンですね。演じるマドンナが「私は後悔していない」と、歌いながら死んでいくのですが、そのときの台詞「The choice was mine.」(私は人生の選択を自分でしてきた)はとても気に入っています。

翻訳する上で気を遣う監督、俳優はいますか?

俳優は映画を作る上での道具のひとつにすぎないので、俳優自身の素顔は関係ありません。ただ、監督にはそれぞれスタイルがあります。例えばウディ・アレンには独特のユーモアがあり、各行にジョークが盛り込まれている。限られた文字数でそれを理解させることは不可能に近いですね。また、リドリー・スコットの作品であれば、カット場面がとても多いのが特徴。つまり場面が目まぐるしく移り変わるので、当然台詞も短くなってしまう。いかに短い言葉で内容を追うかが勝負になります。

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たくさんの映画俳優に出会う戸田さん、本気で恋をしたことはありますか?

残念ながらありません(笑)。たとえ想いを寄せていた俳優であっても、本人に会った瞬間にときめきは消えてしまうものです。もちろん素晴らしい人たちであることは変わりないですよ。サム・シェパードとはまだ会ったことがないので、どんな人なのかしら? 素敵な人なのかしら? と想像することはあります。

字幕翻訳をする際に心がけていることはなんですか?

映画を観終わった後に「字幕を読んだ」という意識が残らない翻訳が良い翻訳だと思っています。スポンジが水をあっという間に吸い込むように、字幕が頭の中にスッと入り込む──あたかも英会話を聞いて理解したと錯覚させる翻訳ですね。映画にのめり込んでいれば字幕は意識しないもの。読み切れない字幕、意味が通じない字幕だと観客は映画よりも字幕に意識がいってしまうので、それは絶対に避けるべきことです。翻訳家を目指している人の多くは、英語やフランス語を勉強していればいいと思っているかもしれませんが、それはあくまでもスタート。字幕翻訳の上で一番決め手になるのは日本語です。英語の日常会話をいかに適切な日本語で、しかも端的に言えるかが重要──母国語を知ることが大前提です。

コンクールの課題作『幸せの1ページ』について教えてください!

この作品で難しかったのは、ジョディ・フォスターが演じる作家、アレックス・ローバー(本名はアレクサンドラ・ローバー)と少女のニムがメールのやり取りをするシーンです。ニムはアレクサンドラのことを男だと思っているので、人称や性別をどう訳すのか気をつけました。コンクールにもこれに似たトリッキーな問題を取り入れていますから、ぜひ頑張ってほしいです。

(text:Rie Shintani/Photo:Yoshio Kumagai)

戸田奈津子さん(映画字幕翻訳者)

東京都出身、『地獄の黙示録』で注目され、以降数多くの大作、話題作を担当。第一線で活躍を続ける、日本の映画字幕翻訳の第一人者。海外映画人との親交が深いことでも知られる。

読者を代表してインタビューしました!

日本語を学ぶことの大切さを改めて痛感しました。いつかは戸田さんのように通訳と字幕翻訳をこなせるようになりたいです。(シネマカフェ読者・上條みずかさん)

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神田外語グループpresents幸せの1ページ字幕翻訳コンクール(豪華プレゼントが当たる!)

ただいま神田外語グループでは『幸せの1ページ』字幕翻訳コンクールを開催中。映画の1シーンを翻訳して応募すると、映画が撮影されたオーストラリア往復航空券ほか豪華プレゼントが当たるチャンスも! 未来の映画字幕翻訳者を目指して挑戦してみませんか?

コンクール応募概要

応募資格 どなたでもご応募いただけます。
応募条件 お一人様、1シーンにつき1作品、最大3作品までご応募できます。
応募方法 WEBまたはFAXにてご応募できます。
審査部門 審査は以下の3部門別に行います。
中学生以下の部/高校生の部/大学生・一般の部
応募締切 2008年9月5日(金)19:00まで
審査員 戸田奈津子さん(審査委員長)/神田外語グループ教職員

各賞一覧

  • 賞品写真
    最優秀賞 1名

    表彰状・トロフィー&カンタス航空オーストラリア往復航空券(ペア)+奨学金10万円

    さらに、クイーンズランド州観光公社ご提供オーストラリア国内航空券・高級リゾートホテル宿泊券・シーワールド入場券(いずれもペア)をプレゼント!

  • 賞品写真
    優秀賞 3名

    表彰状・トロフィー&
    AApple「MacBook」奨学金5万円(1名)
    Bペンタックス「K200Dレンズキット」奨学金5万円(1名)
    CニンテンドーDS Lite
    スクウェア・エニックス「地球の歩き方DS」全10タイトルセット
    奨学金5万円(1名)

  • 神田外語グループ賞 15名(各部門5名)

    表彰状&ブリティッシュヒルズ宿泊券(ペア)

  • 角川映画賞 5名

    表彰状&角川映画セレクト・映画DVD10枚セット

  • 団体奨励賞 20名以上1組でご応募頂いた団体にもれなく

    表彰状&『幸せの1ページ』劇場鑑賞券&「幸せの1ページ(NIM'S ISLAND)」英語版原作本(人数分)

発表:
厳正な審査の上、2008年10月中旬に、コンクールWEBサイトにて発表いたします。
受賞者の方々には、コンクール事務局より別途ご連絡させていただきます。

お問い合わせ:神田外語グループイベント事務局(メールフォーム)
フリーダイヤル 0120-815-864(日・祝日及び、8/12(火)〜8/17(日)を除く10:00〜17:00)

コンクール詳細および応募受付はこちら

神田外語大学 神田外語学院

神田外語大学は、英米語、中国語、スペイン語、韓国語、タイ語、インドネシア語、ベトナム語、ブラジル・ポルトガル語といった環太平洋の「ことばとぶんか」をテーマに、コミュニケーション能力の高い人材を輩出している4年制大学。来年度からは通訳・翻訳のプロフェッショナルを育成するコースの開設等も予定しています。
また専門学校「神田外語学院」は、エアライン・ホテル・観光・ビジネスなど語学を使った仕事に就くための全国屈指の伝統校。英語専攻科には通訳・翻訳コースもあり、様々な企業で語学のエキスパートとして活躍しているほか、4年制大学への編入学でも豊富な実績を誇ります。

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予告編

プレゼント

『幸せの1ページ』劇場鑑賞券をプレゼント
『幸せの1ページ』劇場鑑賞券を50組100名様にプレゼント

コンクール開催を記念して、本作の劇場鑑賞券をペアで50名様にプレゼント。コンクールに応募した後は、劇場で戸田さんの字幕を確かめて!

〆切り:8月31日(日)

募集は〆切りました。
多数のご応募ありがとうございました。

映画情報

『幸せの1ページ』

監督
ジェニファー・フラケットマーク・レヴィン
俳優
ジョディ・フォスターアビゲイル・ブレスリンジェラルド・バトラー

ベストセラー冒険小説家・アレクサンドラ(ジョディ・フォスター)は、潔癖症の引きこもり。彼女が書くヒーローとは似てもつかない女性だ。そんなある日、アレクサンドラは南の島の少女・ニム(アビゲイル・ブレスリン)から、物語のヒーローに宛てたSOSのメールを受け取る。ジャングルで独りぼっちのニムを救うため、アレクサンドラは一大決心をし、初めて家の外へ出てサンフランシスコからボルネオ、そして南太平洋へと旅立つ。果たしてニム、そしてアレクサンドラの運命は!?

2008年9月6日より丸の内ピカデリー2ほか全国にて公開
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