

ペリー:先生と「大奥との出会い」は?
よしなが:83年のシリーズです。小学校六年生でした。徳川260年の歴史が、同じ舞台でずっと続くところが面白くて。第一話で「大奥」と命名したお江与の栗原小巻さんがラストで瀧山の二役をして、大奥の幕引きをする設定も印象的でした。
ペリー:ラブシーンもありましたよね。
よしなが:それなりにドキドキで(笑)
ペリー:いつかは漫画にしたいと。
よしなが:そうは思ってなかったんですが、浅野ゆう子さん、菅野美穂さんたちの平成版「大奥」がとてもよかったし、たくさんの人の中に大奥のイメージが新たに出来たので、今ならマンガにしたらいいかもしれないと思いました。
ペリー:平成版は映像も舞台作品も幕末。この時代の大奥もドラマチックですよね。
よしなが:きりっとした瀧山の浅野ゆう子さんが好きでした。それと映画版の絵島の話も物語に完結性があって、とてもいい。仲間由紀恵さんはもともとファンでしたが、相手役の生島の西島秀俊さんも色気があってよかったです。
ペリー:漫画では、将軍が女性で大奥には美男が揃うという逆転の設定になってます。この斬新な発想はどこから?
よしなが:お鈴廊下にずらーっと裃の男たちが並んだらすごいなという妄想に近いところですね(笑)。舞台版はまだ観てませんが、このあたりをどう表現してるのか楽しみです。「大奥」って、当時女性がキャリアを積める貴重な場所で、上様の愛を争うどろどろよりも、むしろ、権力を巡る派閥争いに近い。それなら男性の大奥もできるだろうと思いました。
ペリー:作品の中で女性の家光は、恋しい人とは違う相手の子を産みますよね。それがすごく切ない。
よしなが:大奥は、いわゆるハーレムではないですよね。たとえ男でも上様はちっとも幸せそうじゃない(笑)。そういう悲しみの部分も女性が将軍のほうが描ける気がします。
ペリー:脇役の大岡越前も女性でしたよね。男女逆転って難しくないですか。
よしなが:基本的には史実に則っているので、筋を作るのはそれほど大変ではないですね。むしろ言葉が難しい。武家言葉にするとどう言うの? と苦労しました。
ペリー:全作品、豪華キャストですが、先生のお気に入りの上様は?
よしなが:83年版の家光だった沖雅也さんですね。今回の放送でもしっかり観たいと思ってます。
東京都生まれ。代表作「西洋骨董洋菓子店」は2002年、第26回(平成14年度)講談社漫画賞少女部門受賞作品。同作は2001年、フジテレビ「月9」枠にてドラマ化、2008年にはアニメとしても登場した。「大奥」のほか、現在「週刊モーニング」にて「きのう何食べた?」を連載中。
「大奥」 雑誌「メロディ」(偶数月28日発売)にて連載中
第1〜3巻(白泉社ジェッツC)1巻:600円、2・3巻:各620円 最新・第4巻は12月24日発売
白泉社「大奥」特集≫ ©よしながふみ/白泉社(メロディ)


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映画『大奥』スペシャル・エディション版
(2006年:映画)チャンネル初
11月29日(土)夜9時ほか【土曜時代劇プレミアム】にて放送
テレビシリーズ「大奥(2003年) 」
(2003年:全11話)チャンネル初
11月3日(月・祝)スタート 朝10時/夜10時【10作品・連続アワー】にて放送
合わせて放送!
テレビシリーズ「大奥'83」
(1983年:全51話:フジテレビ系列)
※オムニバス作品
11月3日(月・祝)スタート 昼1時/深夜1時【10作品・連続アワー】にて放送