思わず心もうきうきしてくる 2005年幸せになれる春映画 vol.3 『ベルンの奇蹟』で、サッカーW杯優勝の夢を見る

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中国や韓国。アジア隣国との関係が、微妙になってきている今日この頃。文化、スポーツ交流の面では、政治の影響を受けないといいのですが…。現在、関心の高いスポーツイベントといえば、サッカーのワールドカップ予選。3月30日の北朝鮮−イラン戦での騒ぎを受け、来る6月8日の平壌での日本−北朝鮮戦がどうなるのかということ。コラム掲載時期までに、対応が決まっているかもしれないけれど、とりあえず濃厚な処分は無観客試合。アウェーなのに、相手チームの10万人もの大応援団がいなければ、精神的にかなり楽ということから、期待が高まるところですが…。

ちょっとでも試合を有利な状況で進めたい。日本サッカー協会は、そんな思いから“いろいろ”やっているとも言われます。でも、安全さえ確保されれば、何もせずにどっしり構えていられるくらい、日本代表には強くなってもらいたいもの。

さてさて、次回の開催国であるドイツ。今や、サッカー強国のひとつではありますが、敗戦後は孤立し、多くの人々が貧困に喘いでいた1954年当時はその片鱗もありませんでした。そんな誰もが見向きもしなかった国が、なんと同年のワールドカップ・スイス大会で優勝してしまうという出来事があったのです。映画『ベルンの奇蹟』に描かれているのは、当時のサッカー選手たちの活躍と、彼らが沈みきった国に与えた希望。ドイツ人にとってこの出来事は、ベルリンの壁崩壊と並び称されるほど、“記憶に刻み込まれた歴史的出来事”なのだとか。今のドイツからすると、優勝=奇蹟というのがうそのようだけれど、優勝の見込みがないと思われていたのに勝っちゃうなんて、そりゃかなり嬉しいでしょう。日本だっていつかはW杯で優勝できる日が来るのかな…なんて思ってはいたけれど、この映画を見ていると、「ドイツ大会で日本代表が優勝というのも可能かも!」と、なんだかウキウキしてきます。もし、そんな奇蹟がおこったら、誰かに『ドイツの奇蹟』という映画をぜひ作っていただきたい。

とはいえ現実を見つめてみれば…。予選でも悪戦苦闘、ぎりぎりの勝利が続いているところを見ると、かなり望み薄。優勝なんてことは考えず、まずは予選通過が目標ですね。

《text:June Makiguchi》
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