初めてのアフレコに挑戦! 『ラストコンサート』上野樹里インタビュー

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『ラストコンサート』上野樹里
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2004年はセカチューをはじめ、邦画が話題を呼んだ1年でした。中でも女子高生がジャズバンドに挑戦する青春ムービー『スウィングガールズ』はロングランヒットとなり、多くの笑いと涙を届けてくれました。ガールズの主役をつとめたのが18歳の上野樹里ちゃん。『ジョゼと虎と魚たち』をはじめ立て続けに話題作に出演し、今最も注目されている若手女優のひとりです。その彼女が永遠の純愛ストーリー『ラストコンサート』のDVD化にともなって、主人公のステラ役として初のアフレコに挑戦。樹里ちゃんの女優魂と素顔を覗いてきました。

Q.はじめてのアフレコはいかがでしたか?

最初は声だけだから、物足りない感じがしたし、うまく映像にのってない気がしました。声質がやっぱり(出演者と)違うじゃないですか。国が違うから、日本の18歳と比べると、外国で同じ人の方低い声も出せて色っぽい。最初はそこが気になっていたんですが、監督からは気にしないで楽しんでいいからと言われたんですよ。アフレコ独特の息づかいのようなところも最初は恥ずかしかったですが、だんだん、どうせ顔は映ってないんだし、と思って開き直ってやっていました。それでもやっぱり上手く行かず落ち込みましたけど。でも収録は2日しかないので、落ち込んでいては時間がもったいない。お昼を食べて午後からは気持ちを切り替えました。

映像ではすごく綺麗な景色の中にいるけど、スタジオは真っ暗。でも冷静な部分があると、声は正直だから出てしまうんです。どうせ映像には映らないから、好きなように身振りをつけたり、病室のシーンは靴を脱いで座らせてもらうなど自由に楽しくやらせてもらいました。

Q.ステラを演じてみてどうでしたか? 役にはすぐに入り込めましたか?

衝撃的でした。はじけてるなぁと思いました(笑)。でも共感した部分は多いです。恋愛の部分ではないですが、母親が亡くなっているということは同じだし。病気という点も違うけど、私は毎日学校行くという普通の生活ではなくて、仕事して、大人に囲まれての生活。普通の18歳とはちょっと違う生活をしているじゃないですか。私もステラと同じように、大人(監督)に影響を受けて、自分を主張する。恋愛とは違うけど、お互いの気持ちをぶつけ合っているという点では感覚は似ていると思うんです。学校に行って、友だちと遊んで、お母さんにごはんを作ってもらって、という普通の18歳の生活をしていてこの役をやったらまた違ったと思う。そういう意味では理解できるところがいっぱいあったんですよ。

Q.ステラが恋をするリチャードはかなり年上の男性でしたが、あれだけ年の離れた男性に恋に落ちる気持ちは共感できましたか?

もし普通の女子高生だったら「うわ、おやじだな〜」と思ったかも。今もお父さんと口聞かなかったりするし(笑)。でも30代、40代の監督さんと仕事をして見方が変わったところはあります。『ジョゼ』の犬童監督は「僕は17歳のの精神状態で止まっているんだ」と言っていたし、『スウィングガールズ』の矢口監督もタバコもお酒もだめで、高級料理とかよりもおこちゃま料理が好きなんですよ。でもだからこそいろいろな人の気持ちが理解できて、監督がつとまるんだと思います。しかも矢口さんは私を実の娘のようにかわいがってくれて、でも時には先生と生徒の関係でもあり、さらに恋人のように意見をぶつけ合う関係でもありました。その感覚はステラにとって色々な存在であったリチャードと同じ感覚かもしれないですね。そういう所では共感できます。

Q.この映画をアフレコではなく、実際に演じるとしたら、リチャード役には誰をキャスティングしたいですか?

私、役者さんとかあんまり知らないんですよね(笑)。竹中直人さん? それじゃ絶対コメディになっちゃう。だってピアノ弾くの? ジャズでしょ。わからないですね。

Q.ほかに女優として今後挑戦したいことは?

いろんな役柄をやりたいですね。コメディはやったので、次は雰囲気を大切にした映画に出たい。ひとりの人として、女性からも男性からも好かれる俳優になりたいです。無理にいろいろ経験しようとするのではなく、すくすくと成長していきたい。尊敬している俳優? 俳優はいないけど、監督はいます。みんな凄いですね。これからもいい監督と、いい共演者と一緒に仕事したいです。

Q.『スウィングガールズ』はどのような影響を与えましたか?

『スウィングガールズ』はとにかく特別でした。合宿をしたり、これだけ時間をかける映画は普通はないので、恵まれた環境だったと思います。N.Y.やL.A.にまで行って、それもひとりではなくみんなと過ごしてた。心が豊かになれた。ひとつのクラブみたいに。すごく貴重な体験でした。

私ある日、あと1日で死ぬという夢を見たんですよ。「えーどうしよう、やだやだ死にたくない」と言ってるんですけど、「でも『スウィングガールズ』に出たから少しは(人生に)意味があったかな」と思いなおすんです。あの映画はきっと死ぬ前に思い出すほど充実していた仕事だったんですよ。これからもそういう作品を残せるようにしたいと思います。

「18歳の今の私しかできない役だったと思い、精一杯感情を出したのでぜひご覧下さい」。最後にメッセージを残した樹里ちゃん。見た目はスクリーンの中で見るよりもずっと華奢な女の子でしたが、女優としてのプロ意識は18歳と思えないほどしっかりしていました。今多くの監督からラブコールが贈られているのも納得。女性(しかも年上)の私でも目の前にしてドキドキしてしまうほど、とてもまぶしかった彼女が今後どのような活躍を見せてくれるか、ぜひ楽しみにしてください。
《text:cinemacafe.net》
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