2005年も引き続きブームの予感!? vol.3 ブームというより再認知の様相、ミュージカル

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2005年も引き続きブームの予感などというテーマで今月のコラムをお送りしておきながら、こんなことを言うのも何ですが、流行だとなるとどうしてここまで世の中に同じ企画ばかりが溢れるのでしょう。誰もが自分も一発当てたいとか、世の中がそれを受け入れるムードになっているから、この流れに乗って…ということなのでしょうか。

ミュージカル・ブーム再燃と言われてかなりになります。ハリウッド黄金時代から『ウエスト・サイド物語』『サウンド・オブ・ミュージック』を生んだ60年代のミュージカル全盛期を経て、衰退の一途をたどったこのジャンル。以後、ミュージカルは当たらないと言われ続けて数十年。今やブームというより再認知されたとでもいいましょうか。恋愛ドラマやラブ・コメディ、アクション大作などと同等に扱われる時代が再びやってきたのです。

ケヴィン・スペイシーが監督、製作、脚本を担当し、もちろん主演まで務めた『ビヨンド the シー 〜夢見るように歌えば〜』は、きっとそんな時代が来るのを待ち、今、満を持して作られたミュージカル映画なのでしょう。構想から10年。ケビン自身が愛してやまない伝説のエンターテイナー、ボビー・ダーリンの一生を辿った作品で、華やかなショービジネスの裏側とそこに生きる人々の生々しい物語が描かれています。劇中に流れるのはタイトルとなっている「ビヨンド・ザ・シー」ほか、「ドリーム・ラバー」「マック・ザ・ナイフ」など、あまりに有名なボビーのヒット・ナンバーの数々。耳に馴染む作品が多いのも魅力です。

とはいえ、やっぱり一番光っているのは、ケヴィン自身。なんといっても、歌って踊って、さあ大変。偽物を嫌ったボビーが、大衆に受け入れられるためにとった裏技、カツラ着用のエピソードも強烈で、なんだかカラクチ!!

《text:June Makiguchi》
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