映画の中で輝く女性たち vol.1 二人のケイト

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『アビエイター』サブ4
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第77回アカデミー賞授賞式が行われた2月28日朝(日本時間)。ノミネートされた人々は、それぞれに違った輝きを見せていて、実のところ誰が一番だなどと決められないもの。それをあえて…というのが、一興なのだと思います。

注目の映画人が一堂に会するこの日、私が気になっていたのは年々輝きを増す二人のケイト。一人は、レッドカーペットを通る際に、ファンから大声援を浴びていたケイト・ブランシェット。『アビエイター』でオスカー最多受賞女優キャサリン・ヘプバーンを演じたケイトが、見事念願のオスカー(助演女優賞)を受賞したなんて、なんだか因縁を感じずにはいられませんでした。

『エターナル・サンシャイン』で別れた恋人の記憶を消し去ってしまう女性を演じたもう一人のケイトであるウィンスレット嬢は、今回残念ながらアカデミー賞主演女優賞を逃してしまったけれど、存在感やキャスティングの頻度、役の重要性を考えると、ブランシェット嬢同様にアメリカ出身でないけれど、現在とてもハリウッドで愛されている女性。どちらのケイトも個性的で、この役を他の女優が演じたらどうなるかなどという意地悪な考えすら頭に浮かばないほどの名演でした。

オスカーを獲得したかしなかったかは、本人たちにはある程度問題なのだろうけれど、映画ファンとしては、スクリーンで輝くすべての女性たちに賞賛を捧げたい気分。偶然にも前回と同じように、ヒラリー・スワンクに主演女優賞を持って行かれてしまったアネット・ベニングにも、またチャンスは訪れることでしょう。

ところで、以前、スタジオ・ジブリに取材に伺った際、オスカー像を持たせていただいたことがありますが、そのずっしりとした重みといったら! しかも、自分がもらったものでもなかったのに、その感触にゾクゾクしたのを覚えています。きっと、あれを手にしたブランシェット嬢も心の中ではきっとゾクゾクしているはず…と彼女の妙にクールな受賞スピーチを聞きながら思っていたのでした。

《text:June Makiguchi》
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