『SAYURI』クランクアップ記者会見

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「さゆり(Memoirs of a Geisha)」をスティーブン・スピルバーグの総指揮で映画化した『SAYURI』が1月にクランクアップし、日本でのロケを終えたばかりのメンバーが世界初となる記者会見に登壇した。主役の“さゆり”を演じたチャン・ツィイーは残念ながら次の撮影のため欠席となったが、、コン・リー、渡辺謙、桃井かおり、役所広司、ミシェル・ヨー、工藤夕貴、大後寿々花らの出演者と、ロブ・マーシャル監督に製作のダグラス・ウィッグ、ゲイリー・バーバーも加わって会場は華やかな雰囲気につつまれた。

『ラスト サムライ』に続くハリウッド映画への出演となった渡辺謙は、撮影前に本作のコンセプトについてロブ・マーシャル監督とよく話し合ったという。「『ラスト サムライ』は日本の文化や風習をできるだけ忠実に描こうとした作品だったが、『SAYURI』では、“ある場所の、ある女性の人生をファンタジーとして描きたい”というロブ・マーシャル監督の美学に共鳴したので彼にすべてをまかせました。日本でも難しいテーマを、違う文化の人々で作りあげることができたのは皆のエネルギーの力だと思います」。

豪華な女優陣の中でもひときわ存在感が光っていたのはコン・リー。チャン・イーモウ監督作品などで演技力には定評のある彼女だが、本作では売れっ子芸者の役に挑戦している。「最初にオファーがきたときは、なぜ私にこの役をやって欲しいのかわからず語学の問題もネックになっていたので、引き受ける自信も勇気もありませんでした。ですが監督と会って説明を受け、思いきってやってみようと思いました。とても大きなチャレンジでしたが、この仕事をして自分がこんなにもエネルギーを持っていたことがわかりました」。

さゆりの母親役を演じたのは本作でハリウッド進出を果たした桃井かおりだ。『シカゴ』の大ファンだったという桃井はオーディションでこの役を勝ち取った。「途中でクビになるかもしれないとビクビクしてました。実はコン・リーさんの大ファンだったんですけど、撮影中はなめられちゃいけないと思って黙ってました」。

さゆりを一流の芸者へと導く“豆葉”を演じたミシェル・ヨーはアジアが世界に誇るアクション女優としてハリウッドでも絶大な人気を誇っている。今回は自らロブ・マーシャル監督にラブコールを送って出演が実現したという彼女は「撮影は過酷でしたがとても素晴らしい経験でした。他の共演者たちからは役に対する姿勢を学びました。続編が出たら喜んで出演したい」と語った。日本映画『絆 −きずな−』で渡辺謙と共演した経験のある役所広司は「『絆 −きずな−』のとき以来の新しい“キズナ”ができました」と笑いを誘った。「待ち時間にはよくスーパーマーケットに行っていたのですが、あんなにスーパーマーケットに行ったことは日本でもかつてありませんでした。おかげで食材に詳しくなりました(笑)」

さゆりと同じ境遇の“おカボ”役を演じたのは『ヒマラヤ杉に降る雪』などでハリウッド映画の経験もある工藤夕貴。「通常、自分がやるような役ではなかったのですが、『シカゴ』のファンだったのでロブ・マーシャル監督から“この役はあなたしかいない!”と言われて天にも昇る気持ちでした。桃井かおりさんに“私が若かったらこの役を一番やりたかった!”と言われてとても嬉しかったです」。

幼年時代のさゆりを演じたのは、日本映画『北の零年』で、過酷な撮影にも耐えうるタフさと子役らしからぬ演技力を買われた大後寿々花。「なにもかもが初めての経験でしたが、何とかやりきることができました」とほっとした様子だった。このような役者陣をまとめあげ、タイトなスケジュールにもかかわらずこの大作を見事に撮り終えたのは『シカゴ』で有名なロブ・マーシャル監督だ。キャストやスタッフから絶大な信頼を受けている監督だが、撮影中は俳優の前では決して怒りを見せなかったという。「俳優たちがクリエイティブな雰囲気の中で自由に演技できることが一番なので、そういうムードを作ることに徹しました。世界でも最高峰の俳優たちが揃って、この素晴らしいメンバーで撮影できたことを本当に幸せだと思っています」。

作品はこれから編集作業に入り、今年の12月に公開される予定である。「日本でのプレミアが楽しみ!」という出演者とともに楽しみに待ちたい。
《text:cinemacafe.net》
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