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映画で知る、母の愛 vol.1 ジュリアン・ムーア、2児の母

母の日は過ぎたけれど、映画の中では“母と子の愛”は人気のテーマ。過去にも『ステラ・ダラス』(リメイクは『ステラ』)、『愛と追憶の日々』をはじめ、母子ものは数知れず。そして、これからも多くの作品が続々登場いたします。

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母の日は過ぎたけれど、映画の中では“母と子の愛”は人気のテーマ。過去にも『ステラ・ダラス』(リメイクは『ステラ』)、『愛と追憶の日々』をはじめ、母子ものは数知れず。そして、これからも多くの作品が続々登場いたします。

まずは、ジュリアン・ムーア主演の『フォーガットン』。ハリウッドでも最も多くの脚本が集まり、最も魅力的な役を獲得することのできる女優の1人と言われています。ここ最近の出演作を知ると、なるほど。『めぐりあう時間たち』『エデンより彼方に』『ことの終わり』などなど。そんな彼女が選ぶ作品なら、期待しないわけもありません。

この作品では、飛行機事故で愛する息子を失い、長いこと立ち直れずにいる女性を演じています。新たなる一歩を踏み出せと周囲からは言われるけれど、楽しい頃の記憶にすがり続けてしまう遺された母。ところが、心の唯一のより所である息子の痕跡が、ある日、目の前からすべて消えてしまい…。信頼している精神科医にさえ、“あなたには初めから息子などいなかった”と言われてしまうのです。きっとジュリアンが出演を決意した理由は、映画の中で描かれる母性だったのでしょう。実生活でも、2児の母であるジュリアン。抑えた演技の中に、母の強さを感じさせる演技は、とてもとても美しい。

それなのに、ああ、それなのに。なんとも奇妙なこのドラマ、ラストはいっそう奇妙です。TVCMでは、「ラストを明かせばあなたの記憶も消えてしまう」というナレーションが流れますが、記憶から消してしまいたいほどのエンディングという意味なのでしょうか。最も脚本が集まる女優だというのに、「何でこれに出たのかな?」という疑問も残りますが、そうか、彼女だってたまにははじけてしまうのです(→例:『エボリューション』)。と、何はともあれ、素敵なジュリアンの演技は必見です。

《牧口じゅん》

映画、だけではありません。 牧口じゅん

通信社勤務、映画祭事務局スタッフを経て、映画ライターに。映画専門サイト、女性誌男性誌などでコラムやインタビュー記事を執筆。旅、グルメなどカルチャー系取材多数。ドッグマッサージセラピストの資格を持ち、動物をこよなく愛する。趣味はクラシック音楽鑑賞。

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