『メリンダとメリンダ』レビュー

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人生は悲劇か? 喜劇か?——食事中に激論を始めた2人の劇作家が、同じ"過去あり&ワケあり女"メリンダを主人公にそれぞれ語り始める、ドタバタ&ドロドロの2つの物語。話が進むにつれて一方はどんどん不幸に、もう一方はどんどんハッピーに。人生なんて気の持ちようで……と言うより、幸福を望む女は幸福になり、不幸を望む女は(自分がそれを望んでいることに気づかないまま)不幸になってゆく。だから2人はある意味どっちも幸せ。一人二役でキュート&やさぐれを演じたソラマメ顔のラダ・ミッチェルは、女は顔の造作じゃなくプレゼンの仕方であることを教えてくれる。なんつーことのない話を会話のセンスとリズムでアベレージに仕上げるウディ・アレンの手腕は相変わらずだが、才能がありすぎるから小手先で作れちゃうんだろうなあって気にもさせる1本。個人的には本人出演作品のメチャクチャぶりのほうが好き。いかにもNYなインテリアがかっこいい。

《text:Shiho Atsumi》
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