年上の男性とのスキャンダラスな恋、挑発的な発言、という年齢のわりにはムンムンなフェロモン…と、何かとお騒がせなスカーレット・ヨハンソン。ゴシップ欄に登場する頻度と、映画界での活躍は、彼女の場合どうやら比例しているようで、マイケル・ベイ監督の元でSF作品『アイランド』を撮ったかと思うと、オスカー・ワイルド原作の戯曲「ウィンダミア卿夫人の扇」を映像化した『理想の女』(日本公開9月)に出演するなど、「ますますご清勝のこととお喜び申し上げます」ってところなのです。そんな彼女は、プライベート・ファッションも注目されています。子役として、この世界に入った彼女は(『失恋セラピスト』の彼女が可愛い!)、いわゆる生粋のセレブリティ。ゴージャスな人々、ファションに囲まれて育ったせいか、目も肥えていて、お洒落の腕も確か。特に、レッドカーペット・ファッションを見ていると、自分に何が似合うか良く知っているという印象を受けます。20歳にしてマーク・ジェイコブス、シャネル、グッチ、カルバン・クライン…と、一流モードを着こなす堂々たる姿は天晴れ。次の誕生日(11月22日)が来るまでは、アメリカじゃ、まだお酒も飲めないだなんて、あの成熟っぷりからは信じられない!そんなことより、『理想の女』ですが、制作年は2004年。2003年から2004年にかけては、『ボン・ヴォヤージュ』『巴里の恋愛コンチェルト』『五線譜のラブレター DE-LOVELY』など、クラシカルなファッションを取り入れた作品が作られた年。つまり、この作品もその例に漏れずというわけです。もともと、19世紀ロンドンの貴族社会を背景に描かれていた作品ですが、1930年のイタリア社交界へと舞台を移し、スカーレット嬢も正統派お嬢様ファッションに身を包んでいます。ご本人の極めて現代的な言動とうってかわって、時代もののつつましい役もお似合い。すでに、その“実力”は、『真珠の耳飾りの少女』で証明済みですね。やっぱり、この変わり身の早さが、大女優(予備軍)の証なのかしら?