『トゥルーへの手紙』ブルース・ウェバー監督来日記者会見

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『トゥルーへの手紙』ブルース・ウェバー監督
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カルバン・クライン、ラルフ・ローレン、コム・デ・ギャルソン…数々の一流ブランド広告で世界中に名を馳せたファッション・フォトグラファー、ブルース・ウェバー。映画監督としても、長編ドキュメンタリー『レッツ・ゲット・ロスト』でアカデミー賞ノミネートほか数々の賞に輝いた彼の最新作が、『トゥルーへの手紙』だ。今回、映画の日本公開、及び同時期に開催される写真展のオープニングにあわせてブルース・ウェバーが待望の初来日を果たした。

「東京はニューヨークに似たエネルギーがある。なぜか日本人の靴にとても惹かれて、足元ばっかり撮っていたから怪しまれたかもしれないね(笑)。あと、公園にいたパンク少女たちも興味深かった」と日本の感想をコメントするブルース。大勢の記者やカメラマンを前にして「来日してからずっと僕が映画について語ってばかりなので、今日はみなさんの話をぜひ聞きたい」と和やかな表情を見せた。

『トゥルーへの手紙』の主人公は“トゥルー”を始めとした彼の愛犬たち。大の“DOG LOVER”として知られるブルースだが、彼は親が子供を見るのと同様に愛犬を見ている、という。「以前仕事で行ったギリシャのサントリーニ島は、島に電話が1台しかないような場所で、長い行列ができていたんだ。僕は愛犬のラウディーと話していたんだけど、後ろに並んでいたカルバン・クラインに『僕はハリウッドに電話しなきゃいけないんだ』と呆れられたよ(笑)」。ちなみに今回東京に旅立つ前、彼に「写真をメールで送るよ」と言い残してきたそうだ。

本作はゴールデン・レトリバーのトゥルーへ宛てた手紙という形で、9.11のアメリカ同時多発テロ事件以降の混迷する世界に、愛と平和への希望を込めたメッセージ・ムービー。スクリーンに映し出されるのは、往年のハリウッド・スター、政治アイコン、そして彼の友人、愛犬たちのコラージュ——。あまりにもきらきらまぶしく描かれている世界は“理想のアメリカ”に過ぎないのでは? という意見に対してブルースはこう語る。「理想にしか思えないのは、真実が見えていないだけだと思う。一般の人は、ジャーナリストやアーティストが感じているようなものに十分触れる機会がないし、僕たちもまたものの見方を変えて伝えていかなければならない」。

さらに近年発表した写真集「All American」シリーズを撮影したきっかけについても「ほかの人の声と繋がりたいという思いから始まった」と言う。ほかの人に興味を持ち、気を配り、関わりを持つ。一見単純のようで難しいこの“人と人の繋がり”こそがブルース・ウェバー作品の根本にある気がする。

ブルースのファンはもちろん、彼の名前を初めて聞いたという人にもぜひご覧いただきたい『トゥルーへの手紙』。ブルース・ウェバーの愛情あふれる思いを心に留めてほしい。
《text:cinemacafe.net》

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