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『四月の雪』ソン・イェジン 来日インタビュー

息の長い韓流ブームの中、凛とした存在感と確かな演技力で"韓国映画の宝石"と呼ばれる1人の女優がいる。『四月の雪』のヒロイン、ソン・イェジンだ。

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息の長い韓流ブームの中、凛とした存在感と確かな演技力で"韓国映画の宝石"と呼ばれる1人の女優がいる。『四月の雪』のヒロイン、ソン・イェジンだ。

『永遠の片想い』『ラブストーリー』、そして日本では10月下旬公開の『私の頭の中の消しゴム』と出演作が相次いでいるイェジン。確実にキャリアを重ねている彼女は22歳という年齢よりずっと落ち着いて見えるが、本人は「いたって平凡です。恋愛映画によく出演したり、普段からいろいろ考えたりしているせいか、確かに周りの人に成熟しているとは言われますが、年相応の面もあります」と笑う。ファッションに関しても、ロングスカートやブラウスなど女性らしい着こなしが印象的だが、意外にも普段はTシャツとジーンズが最も多いという。「撮影中は楽な方がいいので、トレーニング・ウェアのようなものも着ます(笑)」。

その彼女が最新作として選んだのが、『八月のクリスマス』を手がけたホ・ジノ監督の『四月の雪』だ。「最初に脚本を読んだ時、とにかく悲しかったです。題材そのものが独特で、病院で出会う2人の配偶者同士が不倫しているという設定にはアイロニーを感じました。こういう状況で果たして愛し合うことは出来るのかと疑問に思いましたが、読み進めると、2人は愛し合い、更につらい状況に陥る。でもこういうストーリーだったら、切なくて深い愛の演技が出来ると思いました」。

本作でイェジンが演じるのは、夫の交通事故、さらに不倫という絶望に苦しみ、やがて同じ状況のインス(ペ・ヨンジュン)と心を通わせていく女性、ソヨンだ。「前半のソヨンは物静かで受身で、物事に消極的です。しかし後半は、インスとの愛が深まるにつれて積極的に変わっていきます」。ソヨンとイェジン自身を比較すると、「物静かな面、積極的な面、両方私の中にあります。困難に立ち向かって乗り越えようとするところも似ていると思います」と語った。

悲劇をきっかけに出会い、愛し合うインスとソヨン。ところで、2人の出会いは偶然だったのだろうか、それとも運命だったのだろうか。「2人の場合は、偶然と運命が混ざり合っていると思います。タイトルにある"四月の雪"のように、有り得ないと思っていたことが起きてしまうのです」。ちなみにイェジン自身は運命の出会いを信じるそうだ。彼女が人々の胸に響く演技をすることができるゆえんは、このピュアな心にあるのかもしれない。

最後に、映画の中でインスとソヨンは、『四月の雪』というタイトルにもつながる「春が好き」「雪が好き」という会話を交わすが、イェジンに好きな季節を尋ねてみると「夏が好き」と教えてくれた。「夏の夜に吹く風が気分良く、胸をときめかせてくれます。でもある時は孤独な気持ちにもなり…夏の印象は複雑でうまく表現できませんが、とにかく好きです(笑)」。

今までは好んでメロドラマ、ラブストーリーに出演してきたが、今後はロマンチック・コメディなど違ったジャンルや役にも挑戦していきたいというイェジンは、現在撮影中の『作業の定石』では"恋愛のプロ"として様々なかけひきを演じ、また違う面を観せてくれそうだ。インタビューの最後まで優しい笑顔を絶やさなかった彼女、今後の活躍をぜひ楽しみにしたい。
《シネマカフェ編集部》
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