『博士の愛した数式』寺尾聰、深津絵里、斉藤隆成、吉岡秀隆、小泉堯史監督、小川洋子 記者会見

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80分の記憶しか持たない数学博士を主人公にした大ベストセラー、「博士を愛した数式」が映画として蘇る。完成を記念した試写会の後に開かれた記者会見には博士を演じた寺尾聰をはじめ、深津絵里、斉藤隆成、吉岡秀隆、監督の小泉堯史、そして原作者の小川洋子が揃い、注目の本作に対する熱い思いを語った。

小泉監督作品には『雨あがる』『阿弥陀堂だより』に続いて、3作目の出演となる寺尾さん。「監督との仕事はライフワークです。黒澤明監督のもとで一緒に育った兄弟子として、言葉をかわさなくてもわかり合っているところがあります。だからといって、手取り足取りやってくれるほど甘くはない。監督の目つき、顔つきで判断していくしかありません」。

その寺尾さんが「すがすがしくピュアな演技をしてくれた、素敵な女優」と絶賛する深津さんが、博士の家で働く家政婦・京子を演じている。「ひとことではいえない、言葉にすればするほど、その意味が薄くなってしまうような作品です。小泉監督とは初仕事だったので、とても緊張しました。最初は初めて子供のいる役で、母親らしくすることばかりに気持ちがうばわれていましたが、監督に何もしなくていいですよ、言われて胸がすっと落ち着きました」。

吉岡さんは大人になったルートを演じ、ストーリーを観る人に語る重要な役を担っている。「上っ面じゃない涙、があふれる、映画っていいなって思える作品だと思います」。寺尾さん同様、監督の作品には3作連続の出演となる。「小泉監督には『生徒にルート先生がどれだけ博士を好きかがわかればいい』と言われただけで、本番に突入してしまいました。役作りという段階を飛びぬけたわけで、小泉組の現場はいつも緊張します」と笑いながら明かしてくれた。

京子の息子・ルートを演じるのはテレビやCMで活躍中の斉藤隆成くん。映画は初出演となるが、初々しい演技で観る人の心をとらえる。「深津さんや吉岡さんがとてもうまくて、僕ももっと大きくなったら、上手くなりたいなと思いました」。

原作との出会いについて「本と出会ったのは発売されてすぐだと思います。表紙と帯に惹かれて読みました。が、すぐに映画化したいと思いました」と語る小泉監督。「季節の移ろいの中で、博士と家政婦の気持ちの移ろいを重ねあわせました」。対する原作者の小川さんは「初めて小泉監督に会ったとき、その人柄にひかれ、任せてもいいと確信しました。素数のように美しい映画です」と、「映画を観た人はその意味がきっとわかるはず」と付け加えながら、映画の出来栄えには大満足の様子を見せた。「数式が表す永遠の美しさは本来言葉で表現できないものなので、それが書いている時に苦しかったです。映像からは、言葉の不自由さから解放されて、数式がもつ美しさがあふれ出ればいいなと願っていました。そのとおりになったので、画面で見ることが出来て幸せものだと思いました」。

キャススト・スタッフの渾身の思いが込められた本作。最後は深津さんの印象的なメッセージで締めくくられた。「心がゆるんだ瞬間や、何か胸に迫るものがあったり、大事にしなきゃいけない人を思い浮かべたり、と何か心が動いたならば、ぜひ応援していただきたいと思います。見ていただかない限りは良さが伝わらないので、よろしくお願いします」。
《text:cinemacafe.net》
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