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『ソウ2』ダーレン・リン・バウズマン監督インタビュー

前作『ソウ』の公開直後、驚愕のラストシーンに世界中が息をのみ、謎の連続殺人鬼“ジグソウ”に震えた。あれから1年、待ち望んだ続編『ソウ2』がいよいよ公開される。公開を直前に控えた10月17日、新たに監督として起用されたダーレン・リン・バウズマンが、ジグソウそっくりの人形“ジグソウ兄”と一緒に来日を果たした。

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前作『ソウ』の公開直後、驚愕のラストシーンに世界中が息をのみ、謎の連続殺人鬼“ジグソウ”に震えた。あれから1年、待ち望んだ続編『ソウ2』がいよいよ公開される。公開を直前に控えた10月17日、新たに監督として起用されたダーレン・リン・バウズマンが、ジグソウそっくりの人形“ジグソウ兄”と一緒に来日を果たした。

本作のはじまりはまたもや密室。両腕をしばられ顎には謎の器具が装着され目が覚めたマイケルに、ブラウン管からジグソウが語りかける。「やあ、マイケル。さあ、ゲームをしよう」。マシューズ刑事は最愛の息子を殺人鬼ジグソウに誘拐されてしまう。前作と全く違ったシチュエーションに驚かされるが、「いいホラーというのは、多くの人が感情移入できる作品だと思います。自分の息子や兄弟、家族が誘拐されるということが、生々しく現実にも起こりうる事件なので取り入れました」と監督は語る。

最初警官としての威厳を保っているマシューズは、追い詰められていくにつれて、どんどん父親として、ひとりの人間としての本性を見せはじめる。「ジグソウが感情をコントロールするにしたがって、マシューズ刑事の衣服はどんどん脱がされていきます。最初は防弾チョッキ、次にジャケット、ひとつひとつ襲われるにつれて何かを脱いでいくことが、自分の本性を露わにするということを表しています。服をはぎ取られるにつれて、1市民に変化していくのです。出口のない館に閉じ込められた8人の状況も全く同じで、普通の人たちがモンスターに変身してしまう…。ああいう状況におかれると、人は先ずどうすれば楽になれるかということを探します。そして、人が死んでいくのを見て、次に自分はどうやって生き残るかということだけを追求しはじめるのです」。

本作中には数々の耐え難い精神的・肉体的ゲームが待っている。そこで、監督が神妙な面持ちで話しはじめた。「ちょっと気分悪くなる話をしてもいいですか? 僕は子どもの頃、目のトラブルが多く実際に目の手術をしました。ベッドに縛られた状態で、メスで目を開かれました。その後3〜4週間ずっと血の涙を流しました。その体験が、良いインスピレーションになったと思います」。さらに、製作に入る1年前、生死をさまよう大事故に遭遇している。「車で時速120キロくらいのスピードで走っていて、頭からフロントガラスにぶつかり突き抜けました。死に直面し、生き残ったことで、生きているということがどれだけありがたいものか、というのがよく分かりました。さらに、実は僕の父親もガンを患ってしまい、殺人鬼ジグソウもガンだったという設定の理解を深めることができました」。彼の実体験がどう作品に反映されているか、注目したい。

26歳という若さで本作の監督を手がけたのは、類まれなる才能に加え、もちろん根っからのホラー好きだから。「子ども頃大好きだったのはやはりホラー映画でしたね。怖い思いをするのがとにかく好き。お気に入りは『チルドレン・オブ・ザ・コーン』、『オーメン』『エクソシスト』でした」。

「製作に入る前、(前作の監督そして本作で総指揮をつとめた)ジェームズ・ワンとリー・ワネルと入念に話をしました。特に、劇中で語られていないこと全てに答えを用意しておくことを意識して作りました。アメリカのホラー映画は、最終的に正義が勝ったり結末がハッピーエンドだったりすることがよくありまが、同じような映画にはしたくありませんでした。いい人でも死んでしまったり、かなり後味が悪いんです。しかもそれをリアルに描きたかった。ホラー映画はそういうものであって、観終わった後に嫌な気分で帰ってもらうのがいいのです」。

ジグソウが本当に狙っているものは果たして何なのか? 前作をはるかに超えた“ソリッド・シチュエーション・スリラー”、後味の悪い結末をみなさん自身体験してきてほしい。
《シネマカフェ編集部》

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