『ブラザーズ・グリム』テリー・ギリアム監督来日インタビュー

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『未来世紀ブラジル』や『12モンキーズ』など、奇想天外な発想で世界中を魅了してきたテリー・ギリアム監督。7年ぶりの新作となる『ブラザーズ・グリム』は、グリム兄弟をモチーフに、その童話の世界に作者である兄弟自身が巻き込まれてしまうというもの。ファンタジーを描かせたら天下一品だけに魅力的な人選だ。貰い物だという“鼓童”のTシャツを着て現れたテリー・ギリアム監督は果たしてどんな話を聞かせてくれたのか?

数々の不運によりことごとく企画が頓挫してきた(その経緯は『ロスト・イン・ラ・マンチャ』に詳しい)この7年間は、監督だけでなくファンにとっても悲劇だった。待望の新作はしかし、もともとはホラーアドベンチャーだったという。「前にも他人の脚本を映画化したことはあったけど(『12モンキーズ』『フィッシャーキング』)基本的にはいじっていないんだ。だけど今回は監督をすることが決まってから、2人の詐欺師が魔物退治をするという設定だけを残して、ホラーアドベンチャーからファンタジーに書き換えちゃったんだ」。

今回の企画でも撮影が中断する恐怖はなかったのだろうか? 「当初の脚本通りだと予算オーバーしちゃったんで、お金のかかるシーンをカットしていった。つまり、スタジオ側が気に入っているところをどんどん削っちゃったんだ。制作費を守りつつ自分のやりたいことをやるという意味ではとても興味深い経験だったよ」。

おとぎ話の世界にリアリティを添えているのは細かいカットへのこだわりだ。突拍子もないアイディアでありながら観る者を引き込むギリアム・ワールドの秘密はここにある。「観ていて信じられる世界を作るのが好きなんだ。そのためにはディティールがしっかりしているほうがいい。細かいことにこだわることで、もっと大きな責任から逃げることもできるしね!」。

ちなみに映画の中でヒース・レジャーが眼鏡をかけているのは、本が好きで目が悪くなったという設定だからだそう。彼の無精ひげもヒース自身のアイディアだという。「小道具は僕一人だけではなくスタッフみんなが意見を出し合って決めていくんだ。マット・デイモンのもみあげが長いのは顔の輪郭をよく出す為だったんだよ」。

「僕には現実とファンタジーの区別がつかないんだ」というテリー・ギリアム監督。その言葉からもわかるように、このインタビューでもどこまでが本当でどこからがジョークなのかわからない絶妙なトークを繰り広げてくれた。
《text:cinemacafe.net》
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