『ディア・ウェンディ』ジェイミー・ベル、トーマス・ヴィンターベア監督来日インタビュー

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バレエに目ざめる少年を描いた『リトル・ダンサー』の主人公、ビリー・エリオット役で一躍有名になったジェイミー・ベル。現在19歳の青年に成長した彼の最新作が『ディア・ウェンディ』だ。本作は『ダンサー・イン・ザ・ダーク』や『ドッグヴィル』など、人間の本性をさらけ出すような独特の作風で不動の地位をものにした奇才、ラース・フォン・トリアーが脚本を手がけた話題作である。公開を控え、監督トーマス・ヴィンターベアとともに来日したジェイミーに直撃した。

「撮影中何度もジェイミーを起用して良かったと思いました。会うたびにいつも思います」とヴィンターベア監督はジェイミー・ベルにラブコールを送る。『ディア・ウェンディ』はアメリカの小さな炭鉱町で、世間から負け犬と呼ばれるような少年たちが銃を手に入れることによって精神的支えを得る物語だ。彼らは自ら結成したグループを"ダンディーズ"と名づけ、その中心的メンバー、ディック役に抜擢されたのがジェイミーなのである。

監督にジェイミーの魅力について訊ねると「見てご覧の通りだよ。しかもダンスも上手い」と冗談まじりに笑う。「彼は不思議な魅力を併せ持っている。イギリス文化特有の謙虚なところもあるし、アメリカのスター性もある。さらに、本作の複雑なストーリーを理解する知性をも兼ね備えている」。

この“複雑なストーリー”こそがラース・フォン・トリアーとトーマス・ヴィンターベア作品、すなわち彼らが結成した「ドグマ95」作品の特徴だ。それだけに、俳優として真の演技力が試されるということは言うまでもなく、プレッシャーもあったとジェイミーは告白する。「トーマスとラース、ドグマ95の過去の作品はもちろんよく知っていました。ドグマ95の作品は大きな事件や、派手な音楽もない。『セレブレーション』『イディオッツ』(共にドグマ95作品)を観ればわかりますが、人間を本当に熟知している(←誰が?)ので、簡単にはごまかせません(←「ごまかす」という言い回しは語弊があるのでは?)。この仕事は大きなチャレンジになると覚悟していましたが、彼らの世界に入って頑張りたいと思いました。一緒に仕事が出来て嬉しかったです」。

最後に、“ダンディーズ”が銃を精神的な支えにしているように、自分にとって支えにしているような存在はあるか?という質問をすると、「文章を書くことが好き」という答えが返ってきた。「支えというより、エスケープに近いかもしれませんが、旅をすることが多いので、いつもノートを持ち歩き気づいたことを書き留めています。数ヶ月後に読み返すと、その時の気持ちがよくわかり、そこからインスピレーションを受けることもあります」。日々つれづれ書き連ねた文章が“俳優=ジェイミー・ベル”を支えている。

俳優ジェイミー・ベルは『ディア・ウェンディ』という登竜門を見事通過して見せた。今後は出演作には超大作『キング・コング』やクリント・イーストウッド監督の『父親たちの星条旗』(2006年)が控えている。彼がどのような俳優に成長していくか、その活躍を楽しみ見守って欲しい。


※ドグマ95:デンマークにおける映画運動。1995年、ラース・フォン・トリアーらによって始められ、映画を製作する上での10項目からなるルール、“純潔の誓い”が。ドグマのマニフェストによる第1作がヴィンターベア監督による『セレブレーションズ』。
《text:cinemacafe.net》
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