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絶対観たい? お正月映画 vol.2 男子ばっかり。でも、ラブリーな『僕の恋、彼の秘密』

今、人々は、台湾映画を観るのでしょうか。韓流に対し、華流という言葉がありますが。華流とは、台湾=中華民国の、一文字が使われていることからもお分かりだとは思いますが、もともと台湾エンタテインメントを指す言葉。今では、中国語圏のエンタテインメントを指すようですが。

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今、人々は、台湾映画を観るのでしょうか。韓流に対し、華流という言葉がありますが。華流とは、台湾=中華民国の、一文字が使われていることからもお分かりだとは思いますが、もともと台湾エンタテインメントを指す言葉。今では、中国語圏のエンタテインメントを指すようですが。

台湾ニュー・シネマの担い手だったホウ・シャオシェン、ツァイ・ミンリャン、エドワード・ヤンらが大活躍していた頃は、アート系映画のいちジャンルとして、多くのファンを集めていました。最近はF4のイメージも強く、アイドル系エンタメが注目の的に。実は、そのせいか、今回ご紹介する『僕の恋、彼の秘密』も、そんな作品のひとつなのかと思っていました。

確かに、出演しているのは台湾の新世代スターたち。主演2二人のキュートさにすっかり“KO!気味”ではあるのですが、実は物語もなかなか。田舎から出てきた純朴な青年が、有名なプレイボーイに恋をしてしまい…というもの。撮影当時、23歳だったという若き女性監督の感性により、美少年同士のピュアな恋愛が瑞々しく描かれていきます。恋愛における戸惑い、気恥ずかしさ、嬉しさや、ほろ苦さが、テンポ良くちりばめられていて、観ているこちらも主人公と一緒に思わずドキドキ。コメディセンスも抜群で、奇妙な周辺キャラたちも物語をユーモラスに盛り上げています。それから、なかなかユニークなのが、衣装の扱い。「こんなのアリ?」というかぶりモノ系から、「カレにも着せたい!」というモード系、下着姿に至るまで、なんだかとってもラブリーなのです。女子の登場はほとんどないのに、とっても華やかな印象なのは、麗しい美少年のせいなのか、彼らが勇敢にも多彩なファッションに挑んでいるせいなのか。とにかく、男臭さは全くなく、全編通じてラブリー度がかなり高いのです。

2004年の本国公開時には、外国映画に押され気味だった台湾映画界に新風を巻き込んだと高評価を受けた本作。ミニシアター作品ながら、異例の大ヒットも記録したのだとか。心がキュンとなるような、可愛らしいラブ・コメが観たい!このお正月、もしそんな風に思ったら、固定観念を捨て去って台湾映画のニュー・ウェーブに身を任せてみるのもいいのでは?


《牧口じゅん》

映画、だけではありません。 牧口じゅん

通信社勤務、映画祭事務局スタッフを経て、映画ライターに。映画専門サイト、女性誌男性誌などでコラムやインタビュー記事を執筆。旅、グルメなどカルチャー系取材多数。ドッグマッサージセラピストの資格を持ち、動物をこよなく愛する。趣味はクラシック音楽鑑賞。

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