絶対観たい? お正月映画 vol.4 ふきかえ“チキン”のすすめ 『チキン・リトル』

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海外の役者に日本人の声。その不自然さが嫌いと言うアンチふきかえ派はきっと多いことでしょう。声だって、演技の良し悪しを決める大事な要素。ふきかえられた作品は、原書と日本語翻訳本と同様に、“別物”と割り切るのが妥当です。とはいえ、不自然さを感じずに楽しめるのが、海外アニメのふきかえ版。そこで、ふきかえシネマとしておすすめしたいのが、今、話題のディズニー・アニメーション『チキン・リトル』。ディズニー・アニメなら、大好きというシネマカフェ読者は多いでしょうが、“絶対観たい? お正月映画”と題して、普段なら観ないかもしれない作品をあえてご紹介している今月は、ぜひふきかえ版に注目してみたいのです。

『チキン・リトル』は、なんとも運の悪い少年チキン・リトルと、迷子の宇宙人との交流を描いた心温まる物語。『トイ・ストーリー』『モンスターズ・インク』を大ヒットさせた盟友ピクサーとの提携が切れる来年を見越し、手書きアニメの老舗が単独で制作したフルCGアニメ。今後のディズニー・アニメの運命を占う上で大きな鍵を握る作品だけに、その出来栄えはなかなかのもの。だからこそ、あえてふきかえ版を推したいのです。

字幕スーパー版の場合、原語を理解出来る人以外は、字幕を読むのに一生懸命で、スタッフたちが命をかけた細部の描写、彼らが仕掛けたジョーク、遊び心などに気づかなかったということも案外多いのです。ところが、ふきかえならば、その心配はなし。物語を理解しつつ、しっかり映像にも集中できるので、これまでと違った楽しみ方ができるうえ、もちろん、チキン・リトルのキュートさも存分に味わえるというわけなのです。英語版のチキンも可愛いですが、より理解しやすい日本語チキンには、いっそうの親しみを感じてしまうはず。お子さんがいる人はもちろんのこと、大人同士の方もぜひ、ふきかえ“チキン”に会いに行ってみてくださいませ。

ふきかえ版の上映には、当然ながら子連れの観客が多いので、ちょっとうるさいのは覚悟して。子供が泣いたり、場内を走り回っていたり。でも、裏を返せば、ポップコーンをほおばりながら、こそこそとちょっとおしゃべりしながら…なんて、いつもは周囲を気にして遠慮していたことも許されてしまうかもしれないのです。この際ですから、映画自体も鑑賞の方法についても、ふきかえならではの楽しみを発見してみてはいかがでしょうか。

《text:June Makiguchi》
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