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梅雨のジメジメを忘れる映画 vol.2 真っ白な氷の惑星、『ホワイト・プラネット』へ

『ディープ・ブルー』『WATARIDORI』『皇帝ペンギン』など、アニマル・ドキュメンタリーが、確固とした地位を確立したことで、次はどんな作品が登場するのだろうと楽しみにしている方も多いのではないでしょうか。そんな中、今年の夏に登場するのは、地球にあるのに、“氷の惑星”と呼びたくなるような別世界、北極を捉えた『ホワイト・プラネット』。ホッキョクグマ、ジョコウウシ、カリブー、セイウチ、イッカク、シロイルカに、ザトウクジラなど、北極に生きる美しき動物たちの姿を捉えた作品です。

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『ディープ・ブルー』『WATARIDORI』『皇帝ペンギン』など、アニマル・ドキュメンタリーが、確固とした地位を確立したことで、次はどんな作品が登場するのだろうと楽しみにしている方も多いのではないでしょうか。そんな中、今年の夏に登場するのは、地球にあるのに、“氷の惑星”と呼びたくなるような別世界、北極を捉えた『ホワイト・プラネット』。ホッキョクグマ、ジョコウウシ、カリブー、セイウチ、イッカク、シロイルカに、ザトウクジラなど、北極に生きる美しき動物たちの姿を捉えた作品です。

彼らの生きる純白の世界を見ていると、ジットリとした日本の梅雨が、ほんのひとときでも吹き飛んでいってしまうよう。現実逃避には持って来い…ではありますが、ここには、私たちが対峙しなければならない現実についても語られていることも忘れてはなりません。



そう、この美しい“惑星”にも危機が訪れています。地球温暖化の影響を受けているのです。165万年前の氷に覆われた北極は、このままでは70年以内にすっかりとけて消えてなくなると危惧する声もあるほど。ホッキョクグマが子育てをし、アザラシたちが愛を交わし、セイウチたちが日光浴をする氷の国。厳しい自然と、熾烈な生存競争が展開するわけですから、決して楽園などという甘い言葉では表現できません。でも、そこに生きる動物たちにとっては母なる故郷。彼らの営みを目にすることで、私たちが守らなければならない世界についてもっと真剣に考えられるかもしれません。そして、きっとそれこそが、制作者たちの願いであるに違いないのですから。

映画のエンドロールにはWWFジャパン(後援)がクレジットされています。その公式サイトには、「北極からの警告」と題した記事などとともに、WWF本体が行っている「北極グマ追跡サイト」なるものが紹介されています。WWFでは、ホッキョクグマに発信機(首輪)をつけ、その保護目的の調査を行ってきたそう。残念ながら現在は、彼らにつけた発信機が壊れたか、外れたか、何らかの理由で機能していません。でも、近い内に再び新しいホッキョクグマに発信機がつけられるそうなので、『ホワイト・プラネット』を観て、彼らのことが気になったら、お暇なときにちょこちょこ覗いてみてはいかがですか?




『ホワイト・プラネット』
配給:東北新社
劇場情報:6月24日よりTOHOシネマズ六本木ヒルズほかにて公開
《牧口じゅん》

映画、だけではありません。 牧口じゅん

通信社勤務、映画祭事務局スタッフを経て、映画ライターに。映画専門サイト、女性誌男性誌などでコラムやインタビュー記事を執筆。旅、グルメなどカルチャー系取材多数。ドッグマッサージセラピストの資格を持ち、動物をこよなく愛する。趣味はクラシック音楽鑑賞。

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