『ダメジン』佐藤隆太インタビュー

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昨年、『イン・ザ・プール』『亀は意外と速く泳ぐ』が続けて公開され話題を集めた三木聡監督。実はこの2作品よりも前に初の劇場用として制作された映画があったことをご存じだろうか。それは、3人の駄目な大人の終わらない夏休みを何ともゆるく描いた『ダメジン』。三木監督の原点というべき作品でありながらも2002年に制作されたままあわやお蔵入りか!? と思われていたが、なんと3年越しについに公開! 主演は『海猿』『木更津キャッツアイ』シリーズ等、映画にドラマに活躍する佐藤隆太。彼が惚れ込んだ三木聡監督の世界観、そして脱力系、ゆる系と言われる『ダメジン』の魅力を語ってもらった。



「猛暑のなかでの撮影だったこともあって、どんな現場だったのか鮮明に思い出されるんですよね」と、2002年の夏を回想する。監督からリョウスケ役のオファーが来たときのこともよく覚えていると言う。
「企画の段階で話を聞かせてもらったんですけど、僕の大好きな世界観だったんです。この人(監督)は自分を絶対に面白い世界に連れていってくれる! と感じたので、その後オファーがきたときはすごく嬉しかった」

今回、彼が演じるのは働かずに生活している言わば乞食!?という微妙な役どころ。
「台本には登場人物のキャラクターの細かい部分までは書かれていないんです。何故、川べりに住んでいるのかとか、今までどうやって暮らしてきたのかとかは分からない(笑)。だから、自分のなかでリョウスケのバックグラウンドを考えるのが楽しかったですね」



リョウスケと生活を共にするヒラジ(緋田康人)、カホル(温水洋一)。このダメジン3人組の魅力は、半端じゃない生命力とつい許してしまうダメさにあるが──。
「ダメとは言っているけれど、自分たちは意外とダメだと思っていないですね(笑)。三木監督をはじめ役者もスタッフもその"ダメさ"を愛している。駄目人(ダメジン)と言いつつも決して否定的ではないんですよ、『ダメって素敵!』という感じで?(笑)。リョウスケに関しては女心を全然わかっていないあたりがかわいいなと思いますし。3人の行動で一番ダメだなぁって思ったのは、遅刻しないように万全の策をとっているにもかかわらず結局遅刻してしまう、あのダメさ加減はかなり好きですね(笑)」

また、監督は3人の自然な雰囲気を大切にしたそうだが、意外にもアドリブはなかったとか。
「三木さんの世界にはアドリブは必要ないんですよ。アドリブによって完璧に仕上げられている世界観を崩しちゃいけないという感じで(笑)。ただ、リハーサルの段階ではよく話し合いました。例えば、後ろ向きで坂道を歩くってダメですよねぇって言ったら『それ、使おう!』って脚本を書き直したりもしました。心の動きや空気感を読み取って、役者それぞれの自然体の姿をしっかりと切り取って下さる監督なんです」

「気張らずに力を抜く演技を学んだ」という佐藤隆太の格好いいだけじゃない意外な一面がぎっしりと詰まっている「ダメジン」。これを観たら一生夏休み生活をしたくなるかも!?



『ダメジン』
《text:Rie Shintani》
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