注目の美しい男たち vol.3 ダニエル・クレイグ

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『レイヤー・ケーキ』メイン
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某メディアの影響からか、巷では存在感を増す一方の“ちょいワルおやじ”。“極悪”は願い下げでも、“ちょいワル”には惹かれてしまう…という女性が多い結果でしょうか。とはいえ、女性にはソレをかぎ分ける嗅覚が備わっているもの。ソレが本質的なものなのか、雑誌をお手本にした似非(えせ)なのかぐらい、すぐにわかるものなのです。

その点、この方のワルさは本物。『レイヤー・ケーキ』で、足を洗おうとしながら陰謀に巻き込まれる麻薬ディーラーを演じるこの方、ダニエル・クレイグ兄貴です。最新作『007/カジノ・ロワイヤル』で、6代目にして初の金髪ジェームズ・ボンドを演じる彼。悲しいことに、007ファンの間では最も前評判が悪いけれど、これまでのボンドと違い、見るからにダメそうな感じがかえって新鮮。個人的には楽しみです。ピアース・ブロスナンが最もボンドらしいなら、ダニエル兄貴は最も個性的とも言えるでしょう。

絶対に年上…と思っていたら、この風貌で何と私と同じ年。“まだ”30代とは驚きですが、フランスのサッカー選手ジダンもポルトガルのフィーゴも30代(しかも年下!)だと聞けば、世界基準なのかもしれません。

さて、直接お会いしたことはないものの、昔のギラギラ感の名残や、ちょっとしょぼくれた感じはスクリーンからもしっかり伝わってきます。これは“演技”でどうにかなる領域にはないもの。それゆえに、新生ボンドにこの魅力がしっかり反映されていることを願ってやまない私。何せちょいワルの魅力は、ばりっと決まったかっこ良さではなく、「自分がついていてあげなきゃ」と思わせる子犬のような瞳。一人前の大人の男であるわけで、別に放っておいてもしっかり生きていくはずなのに、なぜか女性を放っておけない気分にさせる中毒性が、ワルの最大の特徴なのでありましょう。(例:火野正平ちゃん)

そう考えると、ダニエル兄貴はちょいワルオヤジの代表格に相応しい。玄人はだしのプレーボーイっぽさに定評のあるボンドに、どう“子犬感”を加えてくれるかが気になるところ。私同様、それが気になる皆様は、『レイヤー・ケーキ』でまずは予習を済ませておきましょう。



『レイヤー・ケーキ』
配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
劇場情報:7月1日よりユーロスペースほか全国にて順次公開中
《text:June Makiguchi》
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