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世界の映画館 vol.01 ウランバートル

最近、シネコンが多くなっている。それは日本だけはなく、海外を旅していてもそう感じることが多い。もちろんシネコンにはシネコンの魅力がある。以前は、この作品を観るという目的を持って映画館に行くことが多かったのだが、時間が開いたから、映画でも観ようとシネコンに行き、その時間に合わせて観た作品が意外によかったりして、得した気分になることはシネコンのおかげである。

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最近、シネコンが多くなっている。それは日本だけはなく、海外を旅していてもそう感じることが多い。もちろんシネコンにはシネコンの魅力がある。以前は、この作品を観るという目的を持って映画館に行くことが多かったのだが、時間が開いたから、映画でも観ようとシネコンに行き、その時間に合わせて観た作品が意外によかったりして、得した気分になることはシネコンのおかげである。

ただ特色のある映画館が、少なくなってきているのは寂しい気がする。映画館に特色を求めること自体が間違っているのかもしれないが、その街にたたずむ映画館のあり方や、その映画館独特の雰囲気を感じたり、その土地独自の上映の仕方を味わうことは僕の旅の楽しみの一つだったりもする。

シネコンになると、どうしても映画=ポップコーン的発想が強いのか、どこの売店もポップコーンが多くなってきている気がする。そこで世界の全てがシネコンのようになり、全ての売店がポップコーンになってしまう前に、様々な国の映画館を味わっておこうと、この連載が始まることになった。

と言いつつも「モンゴル」はウランバートルのシネコンの話から始める。なぜ、ウランバートルからなのか。特に理由はない。ちょうどカフェグルーヴで現在、モンゴルで撮影している反町隆史主演の映画『蒼き狼』の取材に行くというので、ウランバートルの映画館も撮ってきてもらったのである。

僕がウランバートルで映画を観たのは、ちょうど2年程前。韓国資本が多く入って来ているといわれ、このシネコンも韓国資本で出来上がっていると聞く。そのときかかっていたハリウッド映画は『スパイダーマン2』と『ボーン・アイデンティティ』。『スパイダーマン2』は、始まったばかりだし、『ボーン・アイデンティティ』は、既に2回も観ている。おっと韓国映画『グッド・ロイヤーズ・ワイフ』は、数十分後に始まりそうだ。2500ツゥグリック(約250円)を払い、この韓国映画を観ることにした。ウランバートルの定食屋では、2000ツゥグリック(約200円)で、お腹いっぱい食べられる。そこから考えるとモンゴルにとって映画が高いのか安いのかを判断するのは、ちょっと微妙ではある。東京では安く感じられるかもしれないが、沖縄などの定食屋を考えるとちぃと高い気もする。その割にはシネコンの売店で販売しているホットドック、ポップコーン、コーラのセットで4000ツゥグリック(約400円)はちぃと高い気はする。

さて、観客はというと平日の昼間ということもあるのかもしれないが僕を入れて7名。話している言葉を聞くと韓国語を話しているので、ウランバートル在住の韓国人なのかもしれない。映画は官能映画。韓国の官能映画を観る機会は初めてだったせいか、これはこれでかなり楽しめる時間ではあった。

ちなみに僕が行った頃には、人生の中で一番、不味いハンバーガーに出会ったハンバーガーショップがシネコンの1階にあった。

《text:Ishiko》
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