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『愛と死の間で』アンディ・ラウ来日インタビュー

俳優として、歌手として20年間トップを走り続ける香港のトップ・スター、アンディ・ラウ。香港は本よりアジア、世界とその活躍の場を広げ、映画出演はなんと100本以上! そして、役者としての不動の地位を確立した『インファナル・アフェア』シリーズの最終章『インファナル・アフェア 終極無間』の直後に彼が選んだのは、夫婦愛をテーマにしたラブストーリー『愛と死の間で』だった。「悲しいけれど希望のあるラブストーリーに惹かれた」というアンディ・ラウに映画の魅力、そして「愛」とは何かをインタビューした。

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俳優として、歌手として20年間トップを走り続ける香港のトップ・スター、アンディ・ラウ。香港は本よりアジア、世界とその活躍の場を広げ、映画出演はなんと100本以上! そして、役者としての不動の地位を確立した『インファナル・アフェア』シリーズの最終章『インファナル・アフェア 終極無間』の直後に彼が選んだのは、夫婦愛をテーマにしたラブストーリー『愛と死の間で』だった。「悲しいけれど希望のあるラブストーリーに惹かれた」というアンディ・ラウに映画の魅力、そして「愛」とは何かをインタビューした。

『インファナル・アフェア』シリーズの複雑な役柄とは一変、「普通の優しい男を演じてみたかった」という希望通り、今回は妻を心から愛する夫を演じている。しかも、最愛の妻チーチンを失ってしまった外科医コウ、そしてチーチンの心臓が引き合わせた女性ユンサムの夫デレクの2役に挑んだ。
「コウとデレクはひとりの人物だと捉えて演じたんだ。時機によって違う人物になっているというだけ。ひとりは間違いを犯したことを遺憾に思い、もうひとりは遺憾に思ったからそれを補っている」。また、劇中ではコウが手品をみせるシーンがあるが、アンディ・ラウ自身も手品が得意。ほか役柄との共通点を訊ねると、「コウは映画の中のアンディ・ラウに、デレクは現実のアンディ・ラウに近いね。僕だって癇癪をおこすときはあるんだよ(苦笑)」と、素のアンディ・ラウを垣間見せた。

愛する者を失った男が悲しみを思い出に変え再生していく姿を切なく描き、回想と現実が混ざり合ったファンタジー的な世界を創り出したのは、アンディ・ラウの共同経営者でもあるダニエル・ユー監督(脚本/製作)。彼との仕事を「完璧な台本だった」と賞賛しつつも「監督は完璧を求めるがゆえにいつも時間のことを忘れてしまうけれど、撮影には時間的な制限がある。だから、しょっちゅう言い争いをしたんだ。この映画を撮ったことで時間配分というものを分かってもらえたらいいんだけど(苦笑)」と、長年のパートナーであるからこその思いも語ってくれた。

続いて、コウとデレクそれぞれの妻を演じたシャーリン・チョイ、チャーリー・ヤンとの共演について訊ねると、「突然、奥さんが2人現れたような気分だったよ(笑)」と、照れ笑い。以前から知り合いだったが、一緒に仕事をしたのは今回が初めてだったというチャーリー・ヤンとは「息がぴったりだった」という一方で、シャーリン・チョイとの共演は意外にも「プレッシャーだった」と語る。「彼女との年齢差はかなりあったからね(苦笑)。でも、彼女は純真な愛を演じてくれた。何だか僕まで若返った気がするよ」。

本作のテーマは夫婦の絆。役柄ではなくひとりの男として、アンディ・ラウの思う理想の夫婦像とはどんなものなのだろうか。
「夫婦によって付きあい方は様々だと思うけれど、いつもデートをしているような夫婦に憧れる。同じ趣味を持っているとかね。理想の奥さん? 料理ができる人、それからスポーツが好きな人かな。僕はいろんなスポーツをするから相手がスポーツに興味がないと一緒にいる時間が少なくなってしまうからね」。ちなみに好きなスポーツはジョギング、ボーリング、ゴルフだそう。

最後に、一番好きだというオレンジを食べているシーンに込めた想いを訊いた。
「僕の父はオレンジが大好きで母が毎日のようにオレンジを剥いていた。幼いながらもその光景に温かさを感じていたんだ。だから、あのシーンが伝えているのはコウが本当の意味で気持ちの整理ができたということ。現実を受け入れて自分の生活に戻っていく姿を表現しているんだ」。

アンディ・ラウがこの映画の出演を決めた理由のひとつとして「思いやりについて考えてほしいと思った」と語るように、『愛と死の間で』は愛する人のために自分は何ができるのかを考えさせられる映画だ。観終わったあとに大切な人の存在を確かめたくなる、そんなラブストーリーである。



『愛と死の間で』
配給:ムービーアイ
劇場情報:8月12日よりシャンテシネほか全国にて公開
《text:Rie Shintani》
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