『スーパーマン リターンズ』ケビン・スペイシー来日インタビュー

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『ユージュアル・サスペクツ』で助演男優賞。『アメリカン・ビューティー』で主演男優賞。わずか5年の間に、2度のオスカーを受賞しているケビン・スペイシー。性格俳優として、映画界はもとより、演劇界でも名を馳せている彼が、この夏話題の超大作『スーパーマン リターンズ』に出演している。演じるのは、スーパーマンの敵役レックス・ルーサー。意外とも思えるハリウッド超大作への出演だが、その秘密をケビン自らが忙しい来日の合間を縫って、シネマカフェに語ってくれた。

「レックスを悪役として考えないところから取り組んだんだ。邪悪さや凶悪さは、演じられるものではないからね。それはラベルであり、カテゴリーなんだ。役者として、少なくとも僕はだけれど、役柄の善悪を判断せずに中立であるべきだと思う。それでなければ、ありふれたものになってしまう。だから僕が目指したのは、複雑な人間性を表現すること。そうすることで、キャラクターに幅広い可能を与えることができる。悪さ、凶暴さ、憎らしさも。そして、なぜそうするに至ったかを表現することで、とても印象的な人物になると思うから。とても楽しい経験だったよ」。今回のレックスは、彼を念頭に監督のブライアン・シンガーが書き上げたもの。「彼なしに、僕の映画俳優としてのキャリアはない。だから、彼から出演依頼があったときは、脚本を読む前に“YES”と返事していたよ」。

その揺るぎない信頼関係が生まれたのは、遡ること約10年。『ユージュアル・サスペクツ』の現場で出会った2人は、同作で才能を花開かせた。以来、ショービズ界で輝かしいキャリアを積み上げている2人。彼らが再びタッグを組むことも、本作の話題のひとつであることは言うまでもない。このジャンル自体が初体験だったと興奮気味に語るケビンは、シンガー監督との“再会”を存分に堪能したようだ。「このスケール、SFX、大きなセット、シドニーに用意された専用のスタジオ…。すべてが新鮮だった。もっと小規模でインディペンデント系の作品に出演することが多いから。でも、ブライアンはこういった娯楽作品においてでも、キャラクターの心理や動機、関係性をとても重視している。10年前と全く変わりない。そのおかげで、自分が小さく思えるようなスケールの映画に出演していながら、これほど親密な経験をしたのは初めてだね」。

もともと、原作を読んで育ったというほどのスーパーマン・ファンではないという彼。「カウボーイとインディアンごっこをして育ったほうだから。でも、リチャード・ドナー作品の影響は強く受けていると言えるね。スーパーマン映画に出ているマーロン・ブランド見たさに、公開されたその週に劇場へ走って行ったことを覚えているよ」。憧れのマーロン・ブランドとの“夢の共演”も実現した、超大作への出演。いつもとは、また違ったケビンが発見できるはずだ。

本作のPRツアーが終了すると、すぐに芸術監督として活躍しているロンドンのオールド・ビク劇場に戻り、新しい舞台作品のリハーサルに入るという。ひとつの役が終わったら、すぐに全く違った別の役を演じるなどという芸当を、いとも簡単にやってのけてしまうケビン・スペイシー。「切り替えは簡単だよ。例えば、毎日ランチに行くだろ。でも、同じものばかり食べていたら週の終わりには飽きてしまう。それと同じさ。『スーパーマン リターンズ』でレックス・ルーサーを演じ、ロンドンに戻って舞台で「リチャードII世」や「フィラデルフィア物語」に出演する。今はコメディに取り組んでいるし。僕にとっては、それが人生であり、人生はごちそうが用意されたバンケット(宴会)なんだ。とにかく新しいことにどんどん挑戦する。いつも僕は何かに挑戦しているんだよ」。

《text:June Makiguchi》
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