水も滴るいい女たち vol.3 狩人を支える筋金入りのロハスな女

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『狩人と犬、最後の旅』サブ2
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「水も滴るいい女たち」、第3弾は、夫を支える良妻像をナチュラルに見せてくれた『狩人と犬、最後の旅』のメイ・ルー。物語は、カナディアン・ロッキーで、本物の狩人として暮らすノーマン・ウィンターの、自然と調和した生活を描いたもの。といっても、完全なるドキュメンタリーではなく、彼の人生からインスパイアされた、犬ぞり犬、自然、獲物たちとの共存を切り取っていくのです。森の木が伐採され、多くの動物が消えていく中で、生活のために動物を獲って肉を皮を得る。ノーマンは、動物を殺すことについてこう話します。「許しは請わない。感謝するだけだよ」。必要な分だけ獲りながら、自然界のバランスをとっている自分たちは自然の一部であり、森の番人だと胸を張る。そんな男との生活は、当然ながら過酷きわまりないものです。

狩人という不安定な仕事をする夫をパートナーとして支え、夫が家を離れているときは、野生動物の脅威におびえながらも、家をしっかり守り抜く。そんな強いネブラスカという女性を演じているのがメイなのです。風を感じ、草木の匂いを嗅ぎ、水の音を聞きながら、移り変わる過酷な自然を肌で感じながら生きる。究極の「Lifestyles Of Health And Sustainability」=健康で持続可能なライフスタイルを送っているということでしょう。

日本でも、“LOHAS”はここ数年の流行ですが、彼らの生活を覗き見ると、日本人が大騒ぎしている“ロハス”というものが、なんとも可愛らしく感じられます。文明社会に慣れきった女性たちに、自給自足の生活を送る狩人の妻は務まらないことが多いのか、ノーマンのような男たちは、ネブラスカのようなネイティブ・アメリカンやイヌイットの女性を妻にすることが多いとか。それは、彼女たちがすでに、自然と密接な関係をすでに子供の頃から築いているせいもあるというからなるほど納得です。

美しくメイクを施し、流行の服を纏い、綺麗に着飾っているわけではないけれど、人間という動物の本来の美しさを見せてくれるメイ。大地にしっかり足をつけて、パートナーと寄り添って生きる。スカーレットやケイトとはまた違った意味で、彼女もやはり羨ましいほどに「水も滴るいい女」のひとりなのではないでしょうか。


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《text:June Makiguchi》
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