映画にまつわるファッション小噺 vol.6 スーツな男 ケビン・スペイシー

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映画にまつわるファッション小噺 vol.6 スーツな男 ケビン・スペイシー
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男性のファッションでは、結構スーツが好きな私。ズボンのすそがやけに短かったり、ちらりと見える靴下がスポーティーな白だったりする公務員風や、おしゃれ心が見えすぎちゃっているキメキメスタイルなどではなく、身体に程よくフィットしたスーツを、ナチュラルに着こなしている人を素敵だなと思うのです。でも、そんな人を見つけるのは実はけっこう難しい。まず、着る人自身が素敵でなければいけないから。それは上辺だけのことではなく(もちろん、容姿がよければなおよろしいが)、パリッとしたスーツが似合う紳士でなければ、ということ。紳士と言っても、昔ながらの意味する、「上流社会の男子」ということではもちろんありません。いわゆる、品性があって、礼儀正しい大人という意味で。これって、すれ違っただけではなかなか判別できない。電車の中で、誰かに席を譲ったりしていてくれれば、わかり易いのだけれど。

そんなわけで、これまでに出会った「素敵なスーツの男性」というのは、知人であったり、仕事でご一緒したりする人がほとんどなのですが、先日で出会った人は中でもトップレベルでありました。

その人とは、ケビン・スペイシー。cinemacafe.netの単独インタビューで相対した彼は、俳優にしては珍しく、パリッとしたスーツで登場。これまで会った俳優たちの多くが、ラフでカジュアルなスタイルだったこともあり、目の前に現れたスーツ姿のケビンを見てちょっとびっくり。「おっ、スーツじゃん!」と、どっきりしてしまいました。予想以上にやや大柄の彼と、ご挨拶がてら握手をすると、その手はぽってりと柔らかく、ほんわり温か。手が冷たい人は心が温かいというけれど、こんなぬくもりを持った人は、きっと心も温かなはず、と思えるのでした。そして、インタビューをしてみて、彼が実際に紳士であることを実感したことは言うまでもありません。

《text:June Makiguchi》
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