『グエムル -漢江の怪物-』ペ・ドゥナ来日インタビュー

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『ほえる犬は噛まない』で長編監督デビューを果たし、続く『殺人の追憶』で韓国屈指のヒットメーカーとして注目を浴びたポン・ジュノ監督。彼の最新作であり今年のカンヌ国際映画祭に衝撃を与えたパニック・ムービー『グエムル 漢江の怪物』がいよいよ公開となる。

驚愕という二文字がぴったりの巨大怪物グエムルはもちろんみどころだが、いい加減で頼りない父親という初めての役どころに挑んだ『JSA』『シュリ』のソン・ガンホ、トレードマークだったショートヘアを一変、泥まみれになりながらも姪を救うために奔走するナムジュを演じた『子猫をお願い』のペ・ドゥナなど、韓国映画界を代表する俳優たちの共演もまた凄い。昨年、日本映画『リンダ リンダ リンダ』にも出演したペ・ドゥナに作品のみどころをインタビューした。

アーチェリーの銅メダリスト役を演じるにあたって3カ月間訓練を積んだというペ・ドゥナ。
「監督からキャスティングでアーチェリーの選手を入れたいという話を聞いて、『是非やらせてください!』と名乗り出ました。私の演じたナムジュは、実力はあるのに肝心なときにタイミングを逃してしまい、それがコンプレックスでもある選手。だからメダルはいつも金ではなく銅なんです(笑)。でも、完璧なキャラクターよりも少し問題があって抜けているキャラクターの方が好きですね」。

そんなナムジュが弓を向ける相手は、ソウルの中心を流れる大河・漢江(ハンガン)に突如現れた正体不明の怪物だ。『エイリアン』を彷彿させるグエムルは映画の制作と共に変化を遂げてきたという。
「一番最初に見たグエムルは監督の書いたスケッチでした。その後、クリエイターによって徐々に進化していくグエムルを見てきましたが、最初は映画とは全く違っておたまじゃくしみたいにかわいかったんですよ(笑)。だから、完成したグエムルの姿を見てペットとしては飼いたくないなぁと(苦笑)」ちなみに、グエムルの開発には『ロード・オブ・ザ・リング』3部作、『キング・コング』、『デイ・アフター・トゥモロー』、『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』に携わった最高のスタッフが参加している。

また、グエムル相手の演技については──
「グエムルの演技は監督の頭の中に完璧に作られていました。『今はこういう動きだよ』と、丁寧な状況説明があったので、見えない相手に向かって演じることはそれほど難しくはなかったです。ただ、市民の憩いの場である漢江で声を荒げたり走ったりしていたので、周囲の人から『一体何をしているんだろう?』と不信に見られていました(苦笑)。それは恥ずかしかったですね(笑)」

最後に思い出深いエピソードを訊ねると「実は私、高所恐怖症なんです」と、カミングアウトするペ・ドゥナ。
「下に水のある高い場所を走るシーンでは、思わず涙が溢れてきてしまって……その時、涙を拭くために監督がトイレットペーパーを持って来てくれたんですが、どうせなら普通のティッシュが良かったなと(笑)」恐怖よりも笑いを思い出に残すとはさすがポン・ジュノ監督。彼女の迫真の演技は劇場で確かめて。

《text:Rie Shintani》
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