水も滴るいい女たち vol.4 こんな大人の女性になりたい。かわいいgrandma、キャサリン・キーナー

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『40歳の童貞男』 サブ2
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かなりはじけています。『40歳の童貞男』のキャサリン・キーナー。映画のタイトルからしてはじけているけれど。これは、女性を大切に思うあまり、40歳になるまで初体験の機会を逸し続けてきてしまった独身男の物語です。まじめすぎて大人社会に馴染めずにいる、ちょっと寂しい主人公。彼を変える恋のお相手として登場するのが、同年代なのにすでに孫がいる、可愛いおばあちゃんトリッシュです。人生経験豊富なトリッシュと、子供のまま大人になったようなアンディ。二人の関係は、トリッシュの大らかさと優しさで順調かと思われたのに…。

爆笑に次ぐ爆笑、シモネタに次ぐシモネタで、お子様厳禁……のはずなのに、不思議と心が温まる、素敵なラブ・ストーリーに仕上がっています。この映画の質を左右したともいえるのが、トリッシュ役の演技派女優キャサリン・キーナー。『マルコヴィッチの穴』『カポーティ』でアカデミー賞助演女優賞にノミネートも果たしている彼女。出演の理由をこう話しています。

「エージェントからの連絡で、“凄いタイトルにも関わらず、心に訴えるものがある”といわれ、監督と主演を確認しました。私は彼らのファンだったのです。そして脚本を読み、出演依頼をもらったことに感謝しました」。

これまでも、『マルコヴィッチの穴』『フル・フロンタル』等で風変わりな女性を演じてきたけれど、『アウト・オブ・サイト』『ザ・インタープリター』などの、かっこいい女性像も魅力的。オスカー級の女優であるにもかかわらず、お下劣コメディへの出演も楽しんでしまう。この屈託のなさ、嫌味のなさが、女優としての幅だけでなく、人間の幅までも広げているのかもしれません。

現在46歳のキャサリンを見ていると、まさにこの映画で見せたトリッシュのように、素敵に年を重ねているなという印象。すべての女性に平等にやってくるエイジング。でも、それからは絶対に逃げられないのだから、むやみやたらに怖がらず、彼女のように上手に年をとりたいもの。素敵なお手本がいてくれると、自分もきっと…と思えるのだから、なんとも有難い存在ですね。

《text:June Makiguchi》
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