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『トリノ、24時からの恋人たち』ダヴィデ・フェラーリオ監督インタビュー

イタリア映画発祥の地、トリノ。この街の象徴、モーレ・アントネッリアにあるシネマ・ミュージアムを舞台に、愛に迷う男女3人の不思議な出会いを描いた『トリノ、24時からの恋人たち』が好評公開中だ。監督はトリノ在住のダヴィデ・フェラーリオ。本作の主人公のように映画に対して深い情熱を持つ彼に話を伺った。

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イタリア映画発祥の地、トリノ。この街の象徴、モーレ・アントネッリアにあるシネマ・ミュージアムを舞台に、愛に迷う男女3人の不思議な出会いを描いた『トリノ、24時からの恋人たち』が好評公開中だ。監督はトリノ在住のダヴィデ・フェラーリオ。本作の主人公のように映画に対して深い情熱を持つ彼に話を伺った。

映画ライターを経験後、インディペンデントの配給会社を設立、ジム・ジャームッシュやスパイク・リーなど、アメリカのインディペンデントの監督たちをいち早く紹介してきたフェラーリオ監督。長年映画に深いかかわりを持ってきた彼が、自ら映画を作り始めたきっかけは、「エージェントをつとめている中で、自分でも映画を作ってみたいと思いはじめた」という。「監督としてストーリを語ってみたかったんです。インディペンデントでも大手の製作会社でも、自分が撮りたい映画が作れるなら、どんなスタンスでもいいと思っています。こだわりはありません」。

バスター・キートンや、フランソワ・トリュフォーが好きで、本作はオマージュとして、随所に彼らの映画を取り入れている。「キートンが突然こけたりするユーモアがとても好き。トリュフォーはとてもドラマチックではないところです。イタリア人にとってはドラマチックとはまさにオペラ的な大仰なものですから、トリュフォーはとてもセンチメンタルに感じるんですよ。バスター・キートンからは、とても正確でメカニカル的なところ、トリュフォーはセンチメンタルなところ、その両方を映画に取り入れたかったのです」。

本作のもうひとつの主役は美しいトリノの街と、「独特の姿が私のイマジネーションに訴えかけてきた」と称えるモーレ・アントネッリアーナ。「数年前、改築をしている最中に、別の映画のシーンで撮影したことがあり、その時に、一般公開されていなかったモーレの隠された場所を知りました。ドームへと上がっていく螺旋階段や息を呑むような絶景をのぞむ内窓、地上165メートルに位置する小さな円形のバルコニー…。アイデアの元となる宝庫でした」。

イタリアではもうひとつの『ニュー・シネマ・パラダイス』と絶賛され、大ヒットを記録した本作。監督の映画への愛、トリノへの愛をを感じてほしい。
《シネマカフェ編集部》
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