『ワールド・トレード・センター』オリバー・ストーン監督来日記者会見

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世界中を震わした9.11から5年たった今秋、同時多発テロのターゲットとなったワールド・トレード・センタービルを舞台に描いた感動大作『ワールド・トレード・センター』が公開となる。公開を前に、ハリウッドを代表する社会派監督、オリバー・ストーンが来日。9月13日(水)に行われた記者会見で本作にかける想いを存分に語った。

何故この時期に、9.11をテーマに映画を撮ったのか。これは監督が最も頻繁に受ける質問だという。「9.11の事件はあらゆる面で政治的に注目され、“神話”のようになっています。ここでその“神話”を振り返り、実際その場にいた人々にはどのような苦しみがあり、そしてどのように悲劇から再生したかを改めて考えるべきだと思いました。その日は恐怖だけではなく、人との絆も生まれました。『地獄の黙示録』『プラトーン』で描いたように、暗い時代にこそ、映画やアートで人々に光や希望を与えなければならないと感じています」。

主人公である実在の湾岸局警察官を演じるのはアカデミー賞俳優ニコラス・ケイジと、新星マイケル・ペーニャ。2人とも素晴らしい俳優であり、かつ違う特徴を持ち、それがいいバランスだった、と絶賛する。「ニコラスは同年代の中で最も素晴らしい俳優だと思います。とてもユーモアのある方ですが、今回はいつもより真面目で、成熟した男性に挑戦しています。マイケルはまだ俳優としてあまり知られていませんが、『クラッシュ』を観て、感情表現が豊かな俳優だと思いました」。

実力派キャストに加えて、見事再現されている瓦礫のセットがこの映画の大きな要素だ。監督自身、ニューヨークの出身で、ニューヨークロケにこだわっていた。しかし、政治的配慮から撮影許可が一部に制限されてしまい、ロサンゼルスに大規模なセットを構築した。「2人が瓦礫に埋まっているシーンの撮影には、大きな“たまご”のようなセットを造り、ワイヤーを使ってあらゆる角度から撮影出来るようにしました。瓦礫の上は、バランスが取りづらく、そこを歩くのはどんなエアロビの教室よりもハードでした(笑)」。

又湾岸局からの協力があってこそ、真実を伝えることが出来た、と監督は振り返る。「撮影に40人〜50人の湾岸警察官に参加していただきましたが、中には実際あの時、2人の救出を手伝った人もいました。彼らが協力してくれたおかげで、あの日のストレスや緊張感をリアルに伝えることができました。“ニューヨークなまり”も本物です」。

監督自身「何度観ても泣かされる」という本作。「アメリカでは多くの夫婦やカップルが映画を観て、改めて家族の絆を認識してもらえているようです。私の映画には共通するテーマがあって、それはほかの人に支えられて自分は復活することができる、というところです」。9.11をテーマにした映画が相次いで公開される中、『ワールド・トレード・センター』にどのような価値を見出すのか。自身の目で確かめてほしい。

本作は10月7日より日劇1ほか全国にて公開。
《text:cinemacafe.net》

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