※本サイトはアフィリエイト広告を利用しています

がんばれ、おじさん。おじさんアクション花盛り!  vol.1 おじさんアクションが急増中の背景は?

最近、我が家に届く試写状のなかに、中年男性が派手なアクションを展開する(であろう)映画のものが数多く目に付きます。ハリウッド映画でも、ここ最近、『ザ・センチネル/陰謀の星条旗』(キーファー・サザーランド&マイケル・ダグラスのサスペンス)、『16ブロック』(ブルース・ウィリスの刑事もの)『沈黙の傭兵』(もちろんスティーブン・セガールの沈黙シリーズ)、『世界最速のインディアン』(アンソニー・ホプキンスのバイク映画)などなど、“おじさんアクション映画”が増加中。もともと、アクション映画は多いけれど、それにしてもこの年末から来年にかけて、目白押し。特におじさんが主人公というものが。これは、映画界からのおじさん応援歌なのでしょうか。

最新ニュース コラム
注目記事
『ザ・センチネル/陰謀の星条旗』メイン
『ザ・センチネル/陰謀の星条旗』メイン
  • 『ザ・センチネル/陰謀の星条旗』メイン
  • 『世界最速のインディアン』 メイン
  • 『16ブロック』
最近、我が家に届く試写状のなかに、中年男性が派手なアクションを展開する(であろう)映画のものが数多く目に付きます。ハリウッド映画でも、ここ最近、『ザ・センチネル/陰謀の星条旗』(キーファー・サザーランド&マイケル・ダグラスのサスペンス)、『16ブロック』(ブルース・ウィリスの刑事もの)『沈黙の傭兵』(もちろんスティーブン・セガールの沈黙シリーズ)、『世界最速のインディアン』(アンソニー・ホプキンスのバイク映画)などなど、“おじさんアクション映画”が増加中。もともと、アクション映画は多いけれど、それにしてもこの年末から来年にかけて、目白押し。特におじさんが主人公というものが。これは、映画界からのおじさん応援歌なのでしょうか。

第二次世界大戦直後、第一次ベビーブームを迎えたため、その頃に生まれた大量の男児が“おじさん”となっている現代社会。それは、日本も欧米も同じことというわけで、アクションを演じられる俳優たちが一斉にフケたというだけでなく、団塊の世代(あちら流に言うと、ベビーブーマー)がいることとも何か関係があるはずなのです。

来年から数年にわたり、彼らが集中して定年退職することで、社会に大きな影響が出るとも言われている今。引退後の彼らの生活変化を狙った様々なビジネスも生まれていますが、そば打ちやゴルフに興じられるとワクワクしている人ばかりではないはず。「もうオレも引退か」としょぼくれている人もいるかもしれません。彼らは、これまで社会の発展のために頑張ってきた人たち。それなら、そんな人たちを映画で盛り上げていこうじゃないかという思いも、映画人の中に生まれているのかもしれません。

連続TVドラマ「24 TWENTY FOUR」が成功したのだって、主役がおじさんだったことが同胞に勇気を与えたせいもあるのではないでしょうか。報われなくとも、お国のために命をかける。その結果、家庭が犠牲になってしてしまう…。熟年離婚が迫っているとも言われる団塊の世代には、身につまされる思いでしょう。だからこそ、彼の活躍に注目せずにはいられない。もちろん、おじさん以外の人だって、彼のひた向きさや正義感に驚いたはず。ジャックおじさんがなりふり構わず頑張る姿に、強い父親像もちらり。そのせいか、破天荒すぎるその行いにも目をつぶり、「がんばれ、おじさん!」と思わず応援してしまうのです。もしあれが、ピチピチの若い美青年だったりしたら、あまりにありがち過ぎて、ここまで話題になってはいかなったのかもしれません。

私だって、映画の主人公は、できすぎたヒーローよりも、より人間味があるほうが好き。だからこそ、今あえて注目したい“おじさんアクション”。次回からは3回にわたり、私が気になる“おじさんアクション映画”をご紹介させていただきます!

《牧口じゅん》

映画、だけではありません。 牧口じゅん

通信社勤務、映画祭事務局スタッフを経て、映画ライターに。映画専門サイト、女性誌男性誌などでコラムやインタビュー記事を執筆。旅、グルメなどカルチャー系取材多数。ドッグマッサージセラピストの資格を持ち、動物をこよなく愛する。趣味はクラシック音楽鑑賞。

+ 続きを読む

関連記事

特集

【注目の記事】[PR]

特集

page top