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世界の映画館 vol.04 トロント

映画祭ブログを読んでくださった方は、ご存知かもしれないが、先月、トロント映画祭の期間中に通常の映画館に立ち寄った。もちろん、映画祭の間でも普通の映画はやっているわけで、それは東京国際映画祭の期間中に、参加していない映画館がやっているのと同じことである。

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世界の映画館 vol.3 トロント メイン
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映画祭ブログを読んでくださった方は、ご存知かもしれないが、先月、トロント映画祭の期間中に通常の映画館に立ち寄った。もちろん、映画祭の間でも普通の映画はやっているわけで、それは東京国際映画祭の期間中に、参加していない映画館がやっているのと同じことである。

そのトロントの映画館なのだが、外にはポスターもなく、「俺は映画館だぜ!」的にアピールするものは何もない。普通、映画館のある場所は、どこか映画的な匂いや特徴があるはずなのだが、ここにはそんな雰囲気は微塵もなく、ただ単に映画タイトルと時間だけが表に表示され、申し訳なさそうに柱にポスターが張ってあるのみ。探す気がなければ通り越してしまいそうである。

僕の行った映画館の隣が日本食屋で、これまた力が抜けている。「僕ら映画なんてまったく興味ないもんね? たまたま映画館の隣のスペースが開いていたから、入っただけだもんね」と言い出しそうな出で立ちなのである。やる気のない映画館かよと思っていたら、9つも入っていて「何だよ。シネコンかよ!」と突っ込みたくなる。何とも油断ならない映画館なのである。

中に入ると、トロント映画祭で他の場所が盛り上がっているからかもしれないが、客は閑散としていて、やる気のないスタッフが3名ほどおしゃべりをしている。値段は9,95カナダドル(約1,000円)。廊下に張られたポスターの中に北野武監督の『TAKESHIS’』がCOMING SOONで張られていることが日本人としてはちぃと嬉しい。日本公開のポスターとは全く違うポスターだが。

さて、座席について一番の違和感はジュースホルダーであろう。最近、ポップコーンが入るような大きさもあるのだが、そこまでの大きさでもない。いや、ひょっとしたらポップコーンなのか。中途半端な大きさで、またやる気なさそうな「一応ついてはみたんですけど、あんまりみんな使わないんで…」と言いそうなのである。かわいそうだなぁと思って、使おうかなぁとも思うのだが、コーヒーなどを置いたら、スカスカで、なおかつこの斜め具合に確実にこぼれてしまうだろう。

やはり油断ならない映画館なのである。

《text:Ishiko》
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