映画祭に行こう! vol.2 ビッグスターにビッグマネー、毎夜パーティ三昧…なのにどこか大らかな釜山

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釜山国際映画祭はアジアの“カンヌ映画祭”だ——と、私は言い切る。だって2つの映画祭はよく似ているのだ。会場は風光明媚な海岸沿いの田舎町で、世界的に知られているのはそこで年に1度開かれる映画祭のため。カンヌも釜山もそれぞれヨーロッパ、アジアで最も華やかな映画祭の1つで、ここ数年で巨大化しつつある釜山国際映画祭はスポンサーも急増、参加企業もカンヌ同様、シャネルのようなヨーロッパの超高級ブランドも名を連ねている。そういう企業が協賛したパーティがビーチの高級ホテルで毎夜開かれ、スターが集まり、でもって世界中のマスコミが群がるのである。

当然ながらガッチリした韓国の大手映画会社はこの機会を逃さず、釜山では毎年公開間近のイチオシ超大作を発表するためのパーティーも開かれる。今年、大々的に開かれたのはCJエンタテイメントの『中天(チュンチョン)』ナイト。『私の頭の中の消しゴム』のチョン・ウソンと、ドラマ「天国の階段」でチェ・ジウをイジメまくったキム・テヒが共演したSFX満載のアクション・エンタテイメントだ。この楽しませぶりってのがスゴい。パーティが始まると現れたのは黒い布でクシャっと巻き巻きになった“チュンチョン君”たち。映画は人間が死んでから天上にのぼるまでの49日間、漂うと言われている「中天」を舞台に繰り広げられる物語なのだが、黒い布から覗く目も血走ったこの人たちは、どーやら怨霊らしい。

そして始まるダンスパフォーマンス、大画面でのダイジェストとメイキングの上映、スタッフのインタビュー映像に続き、テーマ曲を歌う歌手が登場してレーザーとスモークの中で熱唱し…と、次から次へとサービス満点である。最後にチョン・ウソン、キム・テヒを含むメインキャストが一同に登場する頃には、マスコミは充分楽しまされちゃっているという仕組みである。まあ乗せられないクールな人もいるだろうけど、私なんか単純なのでまんまと術中にハマり、ウハウハである。パーティはインビテーションがある人は階上で着席形式になっているのだが、それがなくともプレスパスと名刺があれば舞台のある下階には入れてもらえる。釜山はそういうところが大らかで、こういう取材できるから楽しいのだ。東京国際映画祭もこーだったらもっと楽しいのに。

ところで久々に間近で見たチョン・ウソン。映画で見るとものすごいカッコいいのに、生で見ると相変わらずカッコいいんだか悪いんだかわからない。でも長々と登壇した後にフォトセッションが始まるとき、汗を押さえるキム・テヒをさりげなく自分の影に隠してあげたりして、ひゃ〜なんて素敵な人っ! と感動してしまった。結局、一度全員裏で化粧直しをしてから…となった時も、マスコミのために彼1人だけ舞台に残ってくれる。彼がいい人なのもあるけれど、東京やソウルではあんまりこういう雰囲気にはならないかもしれない。ビッグスターが集まるのになんとな〜く大らかな感じが、釜山の魅力なのである。

《text:Shiho Atsumi》
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