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映画にまつわるファッション小噺 vol.17 キャンディートーンの『マリー・アントワネット』

ずーっと観逃し続けていた『マリー・アントワネット』をやっと観てきました。いきなり、現代音楽=ロックから始まるオープニングはいかにも、ソフィア・コッポラらしい“ひねり”。歴史書にあるような憎まれ役のマリー・アントワネットではなく、彼女なりの視点を大切にした王妃像にも親しみがわきます。ソフィアらしいといえば、ファッションも。キャンディ・カラーで統一されたドレスや靴の数々は、シャネルでカール・ラガーフェルドの元で働いた経験を持ち、自らもデザイナーであり、ファッションの威力を誰よりも知るソフィアだからこその演出が続出しています。

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『マリー・アントワネット』 サブ1
『マリー・アントワネット』 サブ1
  • 『マリー・アントワネット』 サブ1
  • 『マリー・アントワネット』
  • 『マリー・アントワネット』 -(C) 2006 Columbia Pictures Industries, Inc. All Rights Reserved
ずーっと観逃し続けていた『マリー・アントワネット』をやっと観てきました。いきなり、現代音楽=ロックから始まるオープニングはいかにも、ソフィア・コッポラらしい“ひねり”。歴史書にあるような憎まれ役のマリー・アントワネットではなく、彼女なりの視点を大切にした王妃像にも親しみがわきます。ソフィアらしいといえば、ファッションも。キャンディ・カラーで統一されたドレスや靴の数々は、シャネルでカール・ラガーフェルドの元で働いた経験を持ち、自らもデザイナーであり、ファッションの威力を誰よりも知るソフィアだからこその演出が続出しています。

でも、食欲旺盛の私が気になったのは、贅沢三昧の王室ライフを象徴するような美しいお菓子たち。ラズベリー・ピンクやミント・ブルー、ピスタチオ・グリーンに、カナリア・イエローなど、色とりどりのマカロンや、クリームたっぷりのケーキなどに、ついついうっとり。美男子との秘め事にいそしむマリー・アントワネットよりも、美しいシルクのドレスをまとったマリー・アントワネットよりも、お菓子をむしゃむしゃやっているマリー・アントワネットが羨ましいなんて。これを人は“色気より食い気”と呼ぶのか…!? でも、そのキュートな姿を目にすれば、それも納得できるはず。あの、世にも美しい姿があるから、女の子はお菓子の誘惑に勝てないのですよね。

さて、今回お菓子を担当したのは、1862年創業という歴史を持つフランスの老舗サロン・ド・テ、ラデュレ。シャンゼリゼの真ん中にあり、そのウィンドーは、名物マカロンで飾られているとか。考えることはただひとつ。ラデュレへ行って、思いきりマカロンが食べたい!

それにしても、極上スウィーツのように華やかに着飾ったマリー・アントワネットがパクつく極上スウィーツ。もはやその様子は共食いのようでありながら、何とも食欲を刺激したのでした。

《牧口じゅん》

映画、だけではありません。 牧口じゅん

通信社勤務、映画祭事務局スタッフを経て、映画ライターに。映画専門サイト、女性誌男性誌などでコラムやインタビュー記事を執筆。旅、グルメなどカルチャー系取材多数。ドッグマッサージセラピストの資格を持ち、動物をこよなく愛する。趣味はクラシック音楽鑑賞。

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