生きる幸せ、日々を目一杯生きてゆくことの大切さ…『あなたになら言える秘密のこと』サラ・ポーリー来日記者会見

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2003年に日本でも大ヒットを記録した『死ぬまでにしたい10のこと』のスタッフ・キャストが再結集して贈る愛と再生の物語『あなたになら言える秘密のこと』。本作の主演のサラ・ポーリーの来日記者会見が行われた。今回が2度目の来日となるサラ。落ち着いた語り口の中にも、作品や自身の演じた役に込めた強い思いを感じさせてくれた。

本作でサラが演じたのは、誰にも言えない秘密と傷を心に抱えたミステリアスな女性・ハンナ。生きることに罪を感じるかのように暮らしてきた彼女が、少しずつ“生”を取り戻してゆく姿を繊細に演じた。「ハンナは、私の実際の人生の中では経験し得ない痛みを抱えており、『彼女の感情をほんの一瞬でも理解することができれば』という思いで役に取り組みました」とコメント。撮影を前に、心に傷を負った人々を援助するソーシャルワーカーや精神分析医の元を実際に訪ね、イザベル・コヘット監督に勧められた多くの本を読んだという。それでも「自分が彼らの痛みを完全に『理解した』などと言うことはできませんし、わかったフリをするつもりもありません」と難解な役を演じた心情を吐露した。その上で、「今回の仕事は自分の内面を根源的に豊かにしてくれるものでした。生きる幸せ、日々を目一杯生きてゆくことの大切さを改めて実感しました」と真摯なまなざしで語った。

コヘット監督は常々、自身の作品を“おとぎ話”と形容しており、本作についても石油の掘削所を舞台にした「白雪姫(と7人のこびと)」であり、「眠れる森の美女」であると語っていたという。サラは、「監督が素晴らしいのは“おとぎ話”を単なる“おとぎ話”として終わらせるのでなく、現実にあり得る形で描いているところ」と語り、象徴的なシーンとしてハンナがシェフのサイモンが作った料理をひと口ほおばった瞬間に、ずっと忘れていた食べることの喜びを取り戻すシーンを挙げてくれた。また、石油の掘削所という特殊な現場での各国の俳優との共演については「美しい経験でした」と語り、ティム・ロビンスを始めとする共演者に対して惜しみない賛辞を贈った。

最も印象的なシーンについて問われると、ロビンス演じるジョセフに自分の過去を告白するシーンを挙げ、「これまで心の奥に隠し続けてきた思いをどう伝えればいいのかと考え、恐怖すら感じました」と語り、悩みぬいて作り上げたシーンであったことを明かしてくれた。最後に物語について、「世界中でつらい目に遭っている人々が数多く存在し、それをひとは“悲劇”と呼ぶのでしょうが、“悲劇”の中でも人間は“希望”持って生きていける。それがこの作品が最も伝えたかったことです。是非多くの人に観に来ていただき、物語の中に確実に存在する“希望”を感じていただけたら」と語った。シンプルでピュアな愛が熱い涙を誘う『あなたになら言える秘密のこと』。公開は来年2月10日より全国TOHOシネマズにて。
《text:cinemacafe.net》

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