必見のお正月映画はこれ! vol.2 『愛の流刑地』で泣く女、泣かない女

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禁じられた愛に溺れる一組の男女。未来のない男女が、激しく愛し合ったその果てに行き着いた場所、それを渡辺淳一先生は“愛の流刑地”と名づけました。 

もうご存知ですよね。日本経済新聞での連載が大変な話題となり“愛ルケ”ブームを巻き起こした小説「愛の流刑地」。ついに映画化となりました。


インテリ女性をかなり魅了したと聞いていますから、きっと今回の映画化を待ち焦がれていた方も多いことでしょう。実は私、渡辺ワールドが苦手なもので、原作を読んでいませんが、これだけ話題の作品なので意気揚々と映画の方は拝見してまいりました。

女はとことん男に溺れ、男は女に悦びを与える。そういうこともあるでしょう。だけど、やっぱり渡辺先生流の男の幻想&ロマンが入り混じった世界にはやや疑問を感じます。はじめから、わかりきっていたことですが。彼の描く女性像はどうしてああも“変身”するのでしょう。というか、自らを閉じ込めていた檻から解放されるとでもいいましょうか。女はとことん純粋で、「サイコ女?」と思えるほどにどんどんヤバくなっていく。男性には、女を自分好みに変えたいという永遠の願望があるというわけですか。しまいには、男に出会って変わっていく自分に気づき、女は「私どうしちゃったんでしょう」とか「あなたが私をこんな風にしたのよ」とか「私、死んでもいいほど幸せ」などとつぶやいてしまう。途中、私は「これって『危険な情事』的展開が待っているの?」と思ったほど。というか、私の個人的見解では、十分に“『危険な情事』的展開”でした。こんなに男に都合の良い女性像を描いたって女は納得できないはずと思っていると、気づけば回りの女性たちはズルズルと鼻をすすって泣いているじゃないですか。「えっ、どうして」と驚いてはみましたが、そういえば日経連載中はキャリア女性たちからも圧倒的な支持を得ていたということですからね。「そうか、これもきっとありなのね」と認識を新たにしたのでした。

ところで、“愛ルケ”流に申しますと、女には2種類あるのだそうです。エクスタシーを知っている女と、知らない女。そして、男にも当然2種類いるのだと。それは、女をその高みまで導ける男と、導けない男。なんだか、フェミニストたちの怒りを買いそうな言い分ですね。まあ、これについての個人的見解は避けますが、これだけははっきり言わせていただきます。女には2種類いるのです。『愛ルケ』を観て泣く女と、泣かない女。そして私は、泣かない女…というか、泣けない女なのです。

《text:cinemacafe.net》

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