日韓合作『あなたを忘れない』イ・テソン来日インタビュー

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おそらく、そのニュースを聞いた瞬間、多くの日本人が疑問を抱いただろう。なぜ、韓国の青年が、命を賭けてまで日本人を助けようとしたのか、と。2001年1月26日、JR新大久保駅のホームから線路に転落した男性を助けようとして、命を落とした韓国からの留学生、イ・スヒョンさん。その実話を基に、夢と恋に生きた青年の短くも美しい半生が映画化され、主人公のイ・スヒョンを演じたイ・テソンが来日した。

テソンは2,000人のオーディションから選ばれて『あなたを忘れない』への出演が決定した期待の新星。本作に出演しようと思ったきっかけについて、「日本と韓国、2つの国の間で感動を与えた事故が映画化されるということで、色々な意味で意味のある映画だと感じたから」、そして「俳優として、この役が難しいと思えたので、だからこそやってみたいと思った」と、2つの理由を挙げる。プロの役者魂が感じられる言葉であるが、なんと彼は未だ弱冠21歳。「日本語を話すキャラクターですし、スタッフも日本人の方が多かった。しかも、マウンテンバイクや歌、ギターの練習など、撮影前に練習しなければならないことが多かったので、とても勉強になると思いました」と、向上心の強さが感じられ、非常に感心させられる。

実在のイ・スヒョンさんは、決して特別な青年ではなかったという。恋に悩み、時に人生に傷つき、それでも夢を持ち続ける、そんな青春の日々を送っていたのだ。そんな彼が、なぜ異国の地で、自らの命を危険にさらしてまで、見ず知らずの人を助けようとしたのか——?
「なぜスヒョンさんが、そのような行動に出たか、いろいろ考えましたが、それはスヒョンさんにしか分からないことです。他の人が『〜に違いない』と簡単に結論付けることなんて出来ません。もし僕がスヒョンさんだったら、同じ行動は出来なかったと思う。スヒョンさんのしたことが誰にでも出来ることであったとしたら、映画化などされず、人を感動させることなく、記憶に残ることもなかったと思います」

韓国人留学生、イ・スヒョンさんが亡くなってから5年。青春の喪失となったあの事故は、今も日韓の人々の記憶に刻まれている。
「完全なフィクションではなく、実話に基づいているということにプレッシャーを感じました。彼の家族や彼を知る多くの方がいらっしゃるのですから、ちゃんと演技をしなくてはいけない。少なくとも、迷惑をかけるような演技をしてはならない」と演技に強い責任感を抱くテソン。これからの展望についても、「今は、目の前にあることをひとつずつ消化していきたい。『あなたを忘れない』のプロモーション活動を頑張りたいし、現在撮影中の他の映画にベストを尽くします」と、現実的な視野で将来を見つめている。

その本気の姿勢からなのか、撮影中に不思議なことが起こったという。「富士山を登るシーンで、登っている最中は天気は曇っていたのですが、頂上にカメラを向けた時、それまでが嘘であったかのように一気に周囲が晴れ渡りました。そのような状態が10分くらい続いて、現場にいたスタッフたちからは拍手が起こり、スヒョンさんが見守ってくれているようでした」

スヒョンさんの事故については日韓で様々な角度から多くのメディアが報道してきたが、映画のテーマは“共感”。「いざ日本に来てみたら、似ている点がたくさんあるし、近いところなんだなと思った」と日本への見方が変わったというテソン。『あなたを忘れない』をきっかけに、日韓がお互いのことを理解し、共感し合うことの意義を高めてほしい。
《text:cinemacafe.net》

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