人生の喜びや儚さ『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』オダギリジョー、内田也哉子、小林薫 完成記者会見

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200万部を超える大ベストセラー、リリー・フランキーの亡き母への思いを綴った自伝小説を映画化した『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』。1月31日、本作の完成記者会見が行われ、主演のオダギリジョー、内田也哉子、小林薫と監督の松岡錠司が詰めかけた報道陣を前に作品への思いを語った。

主人公“ボク”を演じたオダギリさんはリリーさんの原作を発売直後に手に入れながらも「母と息子の話に弱い」ということでずっと本棚に置きっぱなしにしており、撮影にも原作を読むことなく臨んだという。“ボク”の人物像について「自身に置き換えて観る方もいるでしょうし、リリーさんとして観る方もいるでしょうから“語り手”としてニュートラルな人物像でいたい」と考えて演じたという。オダギリさん自身との共通点は?との問いには「たくさんあるけど内緒です」といたずらっぽく笑った。

そのオダギリさんが撮影を振り返り「明日はどんなスターが来るんだろう?と思うような豪華な現場でした」と語ったように、脇役に至るまでの豪華な出演陣もこの映画の大きな見どころ。そんな超豪華メンバーを指揮した松岡監督は「主要な役の俳優さんに限らず、出演したみんなが自分の中のどこかでこの物語を受けとめてくれた」と語り「絶妙なアンサンブルになっているという自負がある」と胸を張った。

「世の中の男の9割は“オトン”だと思います」と語る小林さんは「つらいこともあるんだろうなぁ」と自身が演じるオトンに親近感を感じながら脚本を読んだという。そして映画で描かれる時代背景については「塩加減が適度にきいた時代であり、今の豊かな時代からあの頃を振り返った時に、あのしょっぱさを『なつかしい』と感じるのでは」とその時代をリアルタイムで生きてきた人間ならではの軽妙な語り口で思いを言葉にした。松岡監督も映画化に際し最も気遣った点として「時間の流れ」を挙げ「時間の流れを体感し、人生の喜びや儚さを感じてもらえれば」と語った。

今回が初の本格的な映画出演となった内田さんが演じたのは“若い頃のオカン”。現在のオカンを演じた樹木希林との、実の母娘による2人1役が実現した。「とにかく監督が言うことをこなして行きました」と語ったが、監督は“内田オカン”の独特の存在感を絶賛。また、劇中の家族像について内田さんが「自分もオカンと時々のオトン(ミュージシャンの内田裕也)の間のひとりっ子なので共感します」と語ると会場からは笑いが。さらに希林さんについて「逆境でも常に明るいところはオカンと同じですが、母はオカンの100倍くらい毒があります」と語ると会場は再び笑いに包まれた。『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』は4月14日(土)より全国にて公開される。
《text:cinemacafe.net》

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