映画にまつわるファッション小噺 vol.32 “女王降臨”カトリーヌ・ドヌーヴが登場したフランス映画祭のレッドカーペット

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3月15日(木)、フランス映画祭2007が六本木で幕を開けました。今年は10年ぶりの来日となるカトリーヌ・ドヌーヴが団長を務めるとあって、オープニングナイトを飾るレッドカーペット・イベントに大勢の報道陣が集まりました。私も、取材のため寒空の中、会場となった六本木ヒルズへ。風邪気味な上、翌日に3本のインタビューを予定していたので、これ以上体調を悪くしてはいけないと、厚着して出かけたのでした。

待つこと約1時間。17時15分には、六本木ヒルズのアリーナ内に設置された会場に、ゲストたちが到着し始めました。若手セクシー系のリュディヴィーヌ・サニエやブリュノ・トデスキーニ、ミシェル・ゴンドリーにブノワ・マジメル。ファンたちが取り囲んだ“花道”をサインや握手に応じながら、それぞれがゆるゆると進んでいきます。そしてついに、カトリーヌ・ドヌーヴが登場。すると、それまで秩序があったはずの場内が急にザワつき、一瞬のうちにカオス状態に。綺麗に整っていたカメラマンの列は乱れ、カーペットを照らしていたライトは倒れそうに。カメラマンに混ざって立っていた私は、その混乱の中押し出されるように、カヤの外へ。殺気立っているプレス・スペースから逃げるように離れたのですが、ファンはファンで、我先にとドヌーヴに向かって手やペンやノートを差し出し、そこかしこで小競り合いが。

その様子を遠巻きに観察してみた私は、こうやって人を無我夢中にさせるのがスターなのだといたく感銘を受けたのでした。その様子は、まさに“女王降臨”という感じ。確かに、存在感も美しさも人一倍でしたから、ドヌーヴ様は。私もせっかくなので写真を撮ってみましたが、カメラマンたちの垣根に阻まれ、美しい金髪をほんのちょっと捉えたのみ。しょうがないので、スクリーンに映った女王と、彼女を取り巻く興奮気味のカメラマンたちの様子をパチリ。おまけと言っては何ですが、ファンと交流するブノワ様の側面写真も添えておきますね…。

ところで、レッドカーペットといえば、アカデミー賞授賞式での様子がおなじみですが、当日はかなりの寒さだったので、出席者たち、特に女優陣はコートやジャケットを羽織っての登場。華麗なるセレブ・ファッションを楽しみにしていたファンにはちょっと物足りなかったかもしれませんね。その後、TOHOシネマズ 六本木ヒルズのスクリーン7に場所を移して行われたオープニングセレモニーでは、アウターを脱いで現われた女優たち。でも、ほぼ全員が申し合わせたように黒を着用。やっぱり寒いから、明るいドレスを着る気にはなれないのでしょうか。桜も咲いておらず、まだ肌寒いこの季節。日本がさほど美しくないこの時期に、わざわざ海外からアート系のお客様を招いてイベントをするというのはどうなのでしょう。カンヌ国際映画祭前にやりたいということなのでしょうが…。



©フランス映画祭2007
《text:June Makiguchi》
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