映画にまつわるファッション小噺 vol.33 フランス映画の女たち

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『マリー・アントワネット』 サブ1
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今月20日に閉幕したフランス映画祭2007。レッドカーペットの様子は前回ご紹介しましたが、おしゃれの国フランスからやって来ただけあって、作品の中のファッションも素敵です。

例えば、ポルトガルの巨匠マノエル・ド・オリヴェイラ監督作品『ベル・トゥジュール』。往年の名女優ビュル・オジエが出演していますが、彼女の衣裳を担当しているのが、『マリー・アントワネット』で本年度のアカデミー賞衣裳デザイン賞を受賞したミレーナ・カノネロ。セリーヌやシャネル、エルメス、プラダなど上流階級御用達ブランドを多数起用し、帽子やブローチなどの小物使いもお見事でした。映画の中でとっても素敵だったビュル・オジエにインタビューする機会がありましたが、いつまでも少女らしい可愛らしい仕草とおっとりとした口調に取材陣一同KO! その日着ていたのは作品の中と同じように、黒のジャケットとタイトスカートとシンプルではありましたが、インナーに合わせた濃い紫のボウタイが美しい金髪と良くなじんでとっても素敵でした。

一方、映画の中とは違うスタイルを見せてくれたのは、カトリーヌ・ドヌーヴ。今年のオープニング作品だった『輝ける女たち』では、全身黒のファッションにエルメスのバーキンをあわせ、迫力のマダムスタイルを貫いていた彼女。映画祭の来日記者会見では、黒のニットに赤い台形のスカート。そこにはキュートな花柄の飾りが。そして足元は黒のロングブーツ。若々しく軽やかなスタイルに、貫禄マダムのイメージは一新されてしまいました。レッドカーペットではボヘミアンスタイルのドレスで登場し、さらに近寄りがたいイメージを一蹴していました。

いくつになっても可愛らしさを失わない2人の女性。こんな風に年をとることができたら素敵だなと思うのはファッションのせいだけではありませんが、着るものにその生き様が現われるのは紛れもない事実。映画祭では、作品の中とは違った俳優たちの表情やファッションが見られるので、それも楽しみのひとつに。女優たちの生き様にちょっと触れることのできる機会ですから、「今年は行きそびれちゃった」という方は、ぜひ来年こそ足を運んでみてくださいね。



『ベル・トゥジュール』(フランス映画祭2007上映作品/2007年公開予定)
《text:June Makiguchi》

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