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家族の絆を紡ぐ『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』オダギリジョー、樹木希林、内田也哉子、松たか子、小林薫初日舞台挨拶

リリー・フランキーが亡き母への思いを中心に、親と子、社会と個人、時代によって変わるものと変わらぬものの姿を、真っ正直に綴った自伝小説「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」。テレビのスペシャルドラマ化、連続ドラマ化を果たすなど、社会現象的ブームを巻き起こした本作がついに映画化を果たし、公開初日となった4月14日(土)、主演のオダギリジョー、樹木希林、内田也哉子、松たか子、小林薫、松岡錠司監督による舞台挨拶が行われた。

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「半年くらい出演を断り続けました」『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』オダギリジョー、樹木希林、内田也哉子、松たか子、小林薫、松岡錠司監督初日舞台挨拶
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リリー・フランキーが亡き母への思いを中心に、親と子、社会と個人、時代によって変わるものと変わらぬものの姿を、真っ正直に綴った自伝小説「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」。テレビのスペシャルドラマ化、連続ドラマ化を果たすなど、社会現象的ブームを巻き起こした本作がついに映画化を果たし、公開初日となった4月14日(土)、主演のオダギリジョー、樹木希林、内田也哉子、松たか子、小林薫、松岡錠司監督による舞台挨拶が行われた。

「やっと長い旅が終わる、という感じです。肩の荷が下りたような」と、初日を迎えてほっとした様子の松岡監督。監督は、実際にリリーさんのサイン会に自ら出向いて、映画化の話を持ちかけたという。「リリーさんに『大失敗しても構いませんよ』と言われたことが、励みになりました。実は明日、リリー・フランキーさんのお母さんの命日で、七回忌なのですが、それを計算したわけではないのに、今日が公開の日になって…最後まで縁があるというか、不思議な気持ちがしております」と、本作へ寄せる特別な思いを明かしてくれた。

“ボク”を演じたオダギリさんは、「大変な作品に関わりまして…。最初は、受けることすら良いこととは思えず、半年くらい断り続けました」と、なかなか首を縦に振らなかったという。「原作があって、それがリリー・フランキーさんで、みんながイメージをして読んだであろうこの原作を自分が演じることは…やっぱり、すごく考えたんですよ。リリーさんに合わせてやっていった方がいいのか。自分が台本から感じたものや、イメージしたものは、決してリリーさんではなくて、“自分自身”の経験だったり、“自分と母”との関係だったり。原作を読んだ方も、リリーさんと重ねながら読むというよりは、むしろ自分自身の“かけら”と照らし合わせてる部分が多かった、と勝手に想像しています。結果から話すと、リリーさんを全く意識せず、リリーさんではない、“ただの男”に落ち着けばいいなと思って演じました」。そして作品が完成、公開初日を迎えたことについては、「今となってはこの作品に関われてよかったなと思いますし、良い作品が残ったことも、とても嬉しく思います」と語った。


そして若き日の“オカン”を演じた内田さん。現在の“オカン”を演じる樹木希林さんの、実の娘である内田さんは、本格的な演技は本作が初挑戦という。「私は本当に、こういう環境に飛び込むこと自体が初めてで、これが最初で最後だと思っているので、どこか“お祭り気分”で(笑)。ひとつひとつの行事が初体験で、楽しませていただきました」と、映画撮影を十分に満喫したようだ。

“ボク”の彼女・ミズエ役には、TVドラマのほか、舞台女優としても着実にキャリアを積んでいる松たか子が抜擢。「これからたくさんの人が、この映画を観て、感じて、広がっていくことを信じていますし、そうなるといいな、と心から思っています。ボクにとっても、オカンにとっても、“気にならない存在”でいられたら、自分としては役になれたのかな、と思います」と、親子の絆をそっと見守る役どころについて語った。

「ときどき“オトン”の小林です(笑)」と、第一声から会場を和ませてくれたのは、実力派の名優・小林薫。「さっきスタッフの方に聞いたのですが、“ほんまもん”のオトンがお見えになっているそうです。この場を借りて、だらしのないオトンになってしまって申し訳ありませんでした」と、リリーさんの父が来場されているということで、少々肩に力が入っている様子だった。

そして、物語の真の主役とも言える“オカン”に扮するのは、「今日朝9時から化粧をしておりました(笑)」と少々照れている様子の、日本映画界を支える名女優・樹木さん。優しく温かく、たくましくてユーモラスな日本の母の生き様を、圧倒的な存在感をもって演じ上げた。「“面白うて、やがて悲しきオカン”のはずだったのに、“ガンで、苦しんで、病院でのたうちまわってる”その部分が強くありすぎて、オカンの持ってる“情けないけど可笑しい、惨めだけど可笑しい、可愛いくて可笑しい、面白うて…”という部分が出せなくて、樹木希林としては今日、忸怩たる思いで、この場に立っております」。また、「実はこの映画を一番ドキドキしながら待っているのは、我が家の“トキドキ、オトン”なんです。『明日初日だろう! 頑張れ! ロックンロール』と、FAXでメッセージが届きました(笑)」と、公開初日の舞台挨拶を迎えるにあたって、本物の“オトン”からの励ましがあったというエピソードを明かし、会場を盛り上げた。

昭和から平成へ、泣いたり笑ったり、ぐるぐると迷い続けて生きる日本人の真ん中に立って、今も日本人を見つめる東京タワー。その東京タワーのように高く、まっすぐに。そういう思いが共感を持って紡がれた『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』は、現在丸の内ピカデリー2ほか全国にて公開中。
《シネマカフェ編集部》

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