1972年、月刊少年ジャンプ(集英社)で、ちばあきおによって1本の漫画の連載が開始された。瞬く間に人気漫画となり、TVアニメ化、劇場版アニメ映画化と、一大ブームを巻き起こしたその漫画の名は「キャプテン」。後にメジャーリーグで活躍することになるイチローや新庄剛志を始め、数多くのプロ野球選手たちが子供の頃、この漫画・アニメの影響で野球を始めたという。コミックスは累計1,800万部が発行され、DVDの販売本数は11万本を突破したこの伝説の作品が、連載開始から35年の時を経てついに実写映画化される。墨谷二中に転入してきた谷口タカオは、それまで全国大会3連覇を誇る強豪・青葉中に在籍していた経験を買われ、入部早々キャプテンに任命される。だが、青葉中に在籍はしていたものの、彼の経験は球拾い程度。初めての試合でミスを連発した彼は部員の信頼を失うことに。それから一念発起して、血のにじむような秘密の特訓に励む谷口。そしていよいよ地区予選が始まる——。永遠のベストセラー・コミックを完全映画化したこの『キャプテン』では、“本物の野球”にこだわり、CGは一切使わずに、グラウンドで青春の汗を流す少年たちの姿がそのまま映し出される。多くの人々を熱狂させた数々の名シーンもスクリーン上で再現。あの夏の薫り、汗と涙の熱さが懐かしさとともに蘇る映画『キャプテン』は今夏、渋谷Q-AXシネマほか全国にて公開。