40年以上に渡るキャリアで初のキャラクターを演じたジュディ・デンチ

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『あるスキャンダルの覚え書き』 -(c)2006 Fox and its related entities. All rights reserved.
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教え子とのセックス・スキャンダルを起こしてしまうシーバ、彼女に特別な感情を持ち、秘密を共有することで友情を得ようとするバーバラ。2人の女性教師を中心にして描かれるのは、孤独、嫉妬、妄想、エゴ──。英米それぞれのベストセラー・リストに載り、映画化権をめぐり激しい争奪戦が繰り広げられたゾーイ・ヘラーの原作小説を大胆に脚色して出来上がったこの『あるスキャンダルの覚え書き』物語には、そんな誰もが持つ感情が滑稽に、しかしショッキングに綴られているのだ。

ある秘密を作ってしまった女と、その秘密を武器に友情を求める女を演じるのは、ケイト・ブランシェットとジュディ・デンチという魅力的な組み合わせ。このオスカー女優たちの競演というだけでも「観る価値あり!」と思ってしまう人は多いはず。

特に、物語のナレーターでもあるバーバラが徐々に“イヤな女”をむき出しにしていく姿はゾクッと突き刺さる恐怖を運んでくる。アカデミー賞をはじめ、あらゆる演技賞を獲得しているベテランのジュディ・デンチですら「バーバラのような予測のつかない行動に出る女性は今まで演じたことがない」と、40年以上に渡るキャリアにはない挑戦だったと明かしている。

ケイト・ブランシェットもジュディ・デンチに負けてはいない。すでに公開されている『バベル』では生死をさまよいながらも夫との愛を模索する演技が絶賛されたが、本作のシーバでは一味違う苦悩を表現。夫と2人の子供に恵まれながらも15歳の教え子と肉体関係を持ってしまう教師…年齢差のある恋という単純な括りでは片付けられない、モラルとタブーの間で苦しむ美しい女性を演じたことで、彼女のキャリアはまた一段階上がったと言えるだろう。

《text:Rie Shintani》

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