前作に新しい視点が加わった『GOAL!2』主演のクノ・ベッカーが三部作を語る

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『GOAL!2』クノ・ベッカー photo:Kaori Suzuki
  • 『GOAL!2』クノ・ベッカー photo:Kaori Suzuki
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無名の若者がチャンスを掴むというスポーツ映画の王道で実に後味のいい感動を与えてくれた『GOAL! ゴール!』。続編『GOAL!2』のテーマは、スーパースターになった主人公の葛藤。人間ドラマに厚みが増し、前作以上に見応えのある出来になっている。今回も引き続き主人公を演じたクノ・ベッカーにロサンゼルスのホテルで話を聞いた。サンティアゴ役は彼にとってまたとないハマリ役だが、この役を手に入れるのは映画の主人公同様、そう簡単なことではなかったようだ。

「1作目の監督のダニー・キャノンは僕の演技を気に入ってくれたけど、僕がどのぐらいサッカーが出来るかを試すため、サッカーのオーディションを数週間に渡ってやらされたよ。サッカーはもちろんやったことはあったけど、僕はプロの選手じゃないからね。僕にニュー・キャッスルで数週間トレーニングを受けさせて、どのぐらい上達するかを試したわけだ。特に三部作ということで彼らの役者選びはかなり慎重だったよ。最終的にその数週間で僕が成し遂げたことを気に入ってくれて、サンティアゴ役をもらうことが出来たんだ。でもその時に両足首を痛めちゃったけどね」。

『GOAL!2』では監督がダニー・キャノンからジャウム・コレット=セラにバトン・タッチされ、前作とはひと味違う雰囲気に仕上がっている。
「ダニーはいい監督だけど、今回監督が替わったのはよかったと思うよ。もちろん物語は前作から続いているし、キャストも変わっていないけど、映画が全く違うものになったことは新鮮だったと思うんだ。新しい雰囲気や物語に新しい視点をもたらすという意味で監督やスタッフを一新したのはいいことだったんじゃないかな。今回の監督のジャウムはとてもいい仕事をしたと思う。編集や音楽、特にサッカーシーンの演出においてね。サッカーシーンは今回の方がずっといいと思うよ。ビジュアル面でのインパクトがより強くなったのは確かだね」。

最初からトリロジーとして始まった『GOAL! ゴール!』だが、1本目が成功したことでベッカー自身も自分の演技に対して自信が出てきたのではないだろうか。『GOAL!2』ではスーパースターになった主人公を演じるベッカーに貫禄が感じられるほどだ。ところで、作品の成功とともにスケールアップした『GOAL!2』だが、特に予算が増えたということはなかったそうだ。
「スケールがアップしたように感じるのは、たぶん物語の背景にある環境のせいじゃないかな。1作目では主人公がスターになり始めるという物語だけど、今回はすでに主人公はスーパースターで、レアル・マドリードやスポーツカーや豪華な家などもっと見せるものが増えたよ。サンティアゴは前より大きなスタジアムでプレーするし、ニュー・キャッスルと比べたら、レアル・マドリードの方がずっと有名だからね。それと音楽も今回の方がいいよ。1作目もとても気に入っているけど、今回はもっと良くなっていると思うんだ」。

また、『GOAL!』シリーズの最大の魅力はサッカー・オタクでなくとも十分に楽しめる内容になっていること。
「サッカーだけでなくちゃんとその後ろに物語があるというのはとてもスマートで、素晴らしいことだよ。2作目も同様で、有名になることのダークな部分を描いているんだ。お金とかね。それはロックスターや他のことにも通じるテーマだよ。ビジュアルだけでなく、ストーリーも今回の方がより密度が濃いと思う。サンティアゴと母親の関係とか、幼い弟や、新しい監督の登場などもあるしね」。

年内に撮影が予定されている『GOAL!3(原題)』。今度は007シリーズ中でも評価の高かった『007/ワールド・イズ・ノット・イナフ』などで知られるベテラン監督、マイケル・アプテッドが手掛ける予定だ。
「『GOAL!3(原題)』の脚本をマイケル・アプテッドが書いているんだ。彼とはすでに会ったけど三部作の最後の監督としては最高だよ。彼以上の監督は望めないね。きっと素晴らしい仕事をしてくれると思うよ」。

《text:Yoshihumi Hosoya / photo:Kaori Suzuki》

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