『雨あがる』の小泉監督最新作は日本人の愛と誇りを描く戦争映画

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『明日への遺言』製作現場記者会見にて顔を揃えた、小泉監督&日米両国キャスト陣
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太平洋戦争末期、日本を爆撃した米軍機B29の搭乗員38名が処刑された。終戦後、その責任を問われB級戦犯として軍事裁判にかけられたのが、時の司令官・岡田資(たすく)中将だった。敗戦国だけが戦争の責任を問われる時代に、たった1人で戦勝国アメリカに法廷での戦いを挑んだ彼の、誇り高き日本人としての生涯を追った『明日への遺言』。6月6日(水)、本作の製作現場記者会見が行われ、小泉堯史監督、藤田まこと、富司純子はじめ日米両国の主要キャストらが出席した。

当日会場となったのは、横浜地方裁判所法廷という歴史的建造物が見事に再現された400坪のスタジオ。主演を務めた藤田さんは、部下の生命を救うために信念を貫き通した岡田中将を演じることについて「神様が与えてくれた役。これを芸能界最後の仕事にしたいという思いがあります」と語った。「本作で世界中に平和を発信したい。撮影が終わったら兄に報告しようと思います」と、戦争で17歳という若さで亡くなった自身の兄に捧げた想いを口にした。また、念願の富司さんとの50年ぶりの共演については、「今回夫婦役で夢が叶ったのに、一度も会話を交わさずに死んでいく役なんです…」と残念そうな表情も。そんな藤田さんに対し、富司さんは「言葉を交わさずに視線で想いを伝え合う演技を、監督がどう撮ってくれるか楽しみです」と期待を表した。

昨年公開の『硫黄島からの手紙』に続き、日米両国からのキャスティングが見どころでもある本作。「黒澤明作品を支えた小泉組に参加できてとてもスリリングだし感動している」と語るのは劇中で弁護人役を演じるロバート・レッサー。彼と肩を並べるもう一人のアメリカ人キャスト、フレッド・マックイーンは元・パティシエという異色の経歴をもつ俳優。父であるスティーブ・マックイーンが出演する映画が日本のTVで放送されるのを見て、「嬉しくてついつい見てしまい、台本を覚えきれませんでした(笑)」と言う。

本作を手がけた小泉監督と原正人プロデューサーは、黒澤明の遺稿作『雨あがる』を完成させた2人でもある。12〜3年前から脚本をすでに書いていたという監督は、本作を製作したきっかけを「岡田資という人物に出会いたかったから」と語る。また、当時から監督の相談役として支えてきた原プロデューサーは、「単なる戦争映画ではない、『人間はどう生きたらいいのか』という問いかけとなるような作品になるだろう」と本作に込める想いを語ってくれた。

さらに、西村雅彦、蒼井優、田中好子ら実力派俳優の名も、脇を固める共演者として新たに発表された。「戦争を知る私の世代からの遺言となる」と原プロデューサーが語る『明日への遺言』は、今の時代だからこそ“日本人としてどう生きていけばいいのか?”を問いかける一作。2008年3月より松竹・東急系にて全国公開される。
《text:cinemacafe.net》

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