「野ションが何? 『SAYURI』に勝ってるわ」桃井も吼えた三池崇史の新作西部劇

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『スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ』記者会見に勢揃いした監督とキャスト陣
  • 『スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ』記者会見に勢揃いした監督とキャスト陣
  • 本編では華麗な銃さばきを見せる伊藤英明 
  • 憧れの源義経を演じた伊勢谷友介
かつて一世を風靡したイタリア製の西部劇“マカロニ・ウエスタン”へのオマージュにして、世界を照準にとらえたニッポン映画。鬼才・三池崇史監督が贈る壮絶なるアクション・ムービー『スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ』。6月11日(月)、本作のクランクアップ記者会見が開かれ、三池監督に主演の伊藤英明に伊勢谷友介、安藤政信、木村佳乃、香川照之、桃井かおり、そして本作への出演のために来日したクエンティン・タランティーノというそうそうたるメンバーが一堂に会した。会見前には本作の映像が初めて、一部公開されるとあって多くの報道関係者が詰めかけた。

壇上には大きな鳥居がそびえ立ち、その後ろには西部劇でおなじみ、“WANTED”の張り紙が貼られた酒場の入り口という異彩を放つセット。北島三郎の歌う、コブシの効いた主題歌が流れる中、一同が現れる。主人公の、名もなきさすらいのガンマンを演じた伊藤さんはジーンズ姿で登場。「みんなとお揃いのスーツで来ようと思ってたんですが、(寸法を)測ってもらったときより足が長くなってしまったみたいで」と会場の笑いを誘った。本作に参加するにあたって「日本人がウエスタンを撮るなんて、ありえないことだと考えていた。だからこそ、ぜひやらせていただきたいと思った」と語る。ちなみに本作は全編英語で撮影された。オファーを受けた当初、英語に全く自信がなかったという伊藤さんだが「何なら日本語で話してもいいから」という監督の甘い言葉(?)に騙されたいう説も。ちなみに三池監督は、香川さんも同じ言葉で説き伏せ、木村さんが「西部劇観たことないんですけど」と相談した際にはあろうことか「俺もあまり好きじゃないから大丈夫」と説得したとか…。

その三池監督の厳しい演出に加えて、過酷な天候条件もあって現場はすさまじいものだったという。木村さんは、いたぶられるシーンが多かったというが(この日欠席した)佐藤(浩市)さんに襲われるシーンでは「初めて他人に殺意というものを抱きました」と過激な告白。香川さんは三池演出の厳しさを「佐藤さんが『おれは最近ラクしてやってきたんだなぁ…』とボソっと言ってたんですが、自分も同じ気持ち。襟を正してくれた映画だと思います」と語る。雪の蔵王では、丸1日トイレがない環境での撮影だったというが、桃井さんの「どうするっておしめか野ションしかないわけで…」という説明に場内は爆笑。発言を後悔しつつも「『そんなことが何さ!』ってくらい(全体を通じて)過酷な日々でした」と桃井さん。それでもキャスト陣は「現場は楽しかった」と口を揃える。安藤さんは「撮影後もみんなとよく話をしたり飲みに行ったりしたけど、これまでの自分にはなかったことでおもしろかった」と語ってくれた。そんな安藤さんの見せ場は「歯槽膿漏に冒されながら見せる笑顔」だとか。

伊勢谷さんも「芝居について互いに声を掛け合い、支え合いながらクリエイティブな仕事が出来たことが嬉しい」と充実した表情で撮影を振り返る。自身の役について、唯一刀を持って登場する役(=義経)ということで「“モノノフ”という日本人の精神を持つキャラクターに心地よさを感じながら、それを英語でいかに表現するかを考えて演じました」と語った。この豪華キャストをまとめ上げ、この作品で世界進出を目論む三池監督は「現場で夢を持てない僕らが夢を与えられるはずがない。思ったことは言ってみよう、やってみようと考えて作りました」と熱い思いを吐露。この気概に応えるかのように桃井さんが「『SAYURI』には勝ってます!」と自身も出演したことそっちのけで本作をアピールすれば、タランティーノは「僕はこの作品の対となる『マカロニ・サムライ・イースタン・ザトウイチ』を撮るよ!!」と高らかに宣言。会場は大きな笑いに包まれた。一部映像が公開されたとはいえ、いまだ詳細は謎に包まれたままの『スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ』。9月の全国が待ち遠しい。
《text:cinemacafe.net》

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