『ワルボロ』で不良を熱演の福士誠治 「新垣結衣さんが隣の席なら勉強します!」

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『ワルボロ』ヤッコ役の福士誠治 photo:Yoshio Kumagai
  • 『ワルボロ』ヤッコ役の福士誠治 photo:Yoshio Kumagai
  • 『ワルボロ』福士誠治 photo:Yoshio Kumagai
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俳優、福士誠治を一躍有名にしたのは、ドラマ「純情きらり」(NHK)の達彦役と、「のだめ カンタービレ」の黒木(オーボエ奏者)役だろう。そんな正統派“いい男”として人気急上昇中の彼がこれまでの役柄とは一変、80年代の不良番長格に挑んでいるのが、この秋公開の映画『ワルボロ』。現在、週刊ヤングジャンプ(集英社)に連載中の同名コミックの映画化だ。パンチパーマをあて、番長“ヤッコ”役を演じた福士さんに映画のテーマである青春についてインタビュー!

「中3の役というと、ちょっと恥ずかしい気もしますけど…」と、ちょっぴり照れくさそうに役柄について語り出す福士さん。確かに20歳を過ぎて中学生役を演じるのは少なからず抵抗があったのかもしれない。
「不良の役は今までやったことがなかったので、挑戦であり、楽しみでした。自分のそれまで持っていた不良のイメージを役に反映させているんです。例えば“こだわり”のある男っていう感じとか。周りに何を言われても自分がかっこいいと思っていればそれを貫く、そういう芯の強さや仲間意識の強さが僕の持っていた不良のイメージ。それをヤッコに生かしたつもりです」。

80年代の不良映画といえば、本作で主人公・コーちゃん(松田翔太)の叔父さん&超武闘派ヤクザで登場している仲村トオル主演の『ビー・バップ・ハイスクール』などが挙げられるが、一昔前の不良を演じるにあたってどんな準備をしたのだろうか。
「役作りのために特別何かしたわけじゃないんですが、家にある不良漫画は読みました。あとは原作や脚本のほかに80年代の資料をいただいたので、それを参考にしたり。ほんと、いろんなことが目まぐるしく動いていた時代だったんだなと。80年代の不良にとっては、あの学ランがかっこよかったんですよね。でも、(今日、着ている)このTシャツも10年後には『何? あのTシャツ』って言われるかもしれないし(笑)。ファッションは常に変化するものですからね」。

そうやって作り上げたヤッコ役は本人曰く「みんながついて行きたくなるようなリーダー格」。男気ある人物として魅力を放っている。続いて“男らしさ”について訊いてみると──
「自分を持っているヤツじゃないですかね。あと(仲間を)裏切らないとか。でも、ヤッコたちみたいに毎日、喧嘩をしていたら女性は引きますよね…(苦笑)」という返答通り、本作は喧嘩三昧の日々を送る若者たちの青春グラフィティー。見せ場はもちろん、喧嘩シーンである。それほど大きなケガはなかったそうだが、やはり喧嘩に痛みはつきものだったようで…。
「ラストシーンの鉄パイプで殴られるシーンはサポーターを入れてやることになったんです。喧嘩相手はパーポン役の弓削智久さん(身長186cm!)だったんですが、サポーターを付けてもさすがに痛かった(苦笑)。あと、怖かったのは階段での乱闘シーン。パンチが当たる心配よりも足を踏み外すことの方が怖かったですね。半身突き出された状態の屋上シーンもスリルがありました」。

現在24歳の福士さんが中3の不良を演じる。そこに違和感がないのは、彼がヤッコという役に共感できたゆえの結果なのかもしれない。そしてヤッコの魅力をこう語る。
「“信念がある”というところがヤッコの良さ。僕がこの芝居の世界に入ったのも自分自身で決断したことだから、そういう意味では生きるエネルギーの傾け方は似ているのかもしれないですね。ただ、僕は不良じゃなかったので…喧嘩はしたことがないんですよ。でもまあ、ヤッコも売られた喧嘩は買うけれど、自分からけしかけるタイプじゃないですからね。むしろ突っ走るコーちゃんを止める方。ヤッコの言葉って、コーちゃんにとってものすごく大きいんです。だから(松田)翔太が役作りで『ここはヤッコに叱ってほしいんだよね』って言えば、『じゃ、叱ってやるよっ!』ていう、そういうやりとりはありました」。

相棒コーちゃん役の松田翔太をはじめ、三中錦組の6人の結束は徐々に固まり、友情も育っていったという。
「仲良かったですよ。同年代でしかも撮影時間が長かったので、自然と打ち解けていきました。クランクインとクランクアップとでは全然雰囲気が違うんです。撮影中も『ワルボロ』のこういうところがいいとか、ここはこういう気持ちなんじゃない? とか、芝居の話もけっこうしました。…にしても、ほんと野郎ばっかですよね(笑)。僕自身は男子校だったので、今ふり返ると女の子がいるいないって意外と大事だと思うんです。かっこつけたり、色気づく年齢に山田(新垣結衣)みたいな女の子が隣の席にいたら…勉強したくなりますからね」。

と、自身の十代をふり返りつつ福士さんがこの映画を通じて伝えたいものとは──。
「がむしゃらに生きろっていうのがひとつ。あと、仲間や人との関わり──コーちゃんの台詞にも『仲間が欲しかった』という一言があるんですけど、心を満たしてくれる仲間がいるっていうことを感じてほしい。コーちゃんのがむしゃらさがかっこいいと思ったらそれを、ヤッコの信念の強さに惹かれたらそれを真似してもらえたらなと。決して不良になれと言っているのではなく、自分の生き方の参考にしてもらえたら嬉しいです」。

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