フードスタイリストの飯島奈美さんが語る 映画『めがね』を彩る“朝ご飯”の秘訣
映画を観ていて「あれ、食べてみたい!」と思うような理想的な料理が登場することは度々。考えてみれば、美味しい食事を囲んでいるシーンは、いつだってみんな笑顔。ハッピーな生活には美味しい食事が不可欠。そこで、『かもめ食堂』に続き、『めがね』でも思わず食べたい! と叫んでしまう、体が喜びそうなごはんを手がけたフードスタイリストの飯島奈美さんと、映画から見る「食」について考えてみた。
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『かもめ食堂』に続いての荻上直子監督作品への参加。『めがね』に登場する料理にはどんなこだわりがあったのでしょう?
「“朝ご飯”ですね。『めがね』には朝ご飯のシーンが何度も出てくるんです。監督からシンプルなものを、というリクエストがあったので親しみやすい料理を考えましたが、実は“自分が食べたいもの”でもあるんです(笑)。旅館の朝ご飯って各々で…っていう感じが強いですよね? でも、この映画に登場する『民宿ハマダ』はちょっと違う。温野菜を大皿に盛って大勢で食卓を囲む感じを出してみたり、脚本に“今日、採れた野菜”というのがあったので、春の野菜を意識して採れたてのものをテーブルに並べてみました」。
前作の鮭を焼くシーンがいまだに印象に残っているが、今回も鮭が登場! 鮭、梅干…白いご飯にあうおかずが多くテーブルに並ぶ。
「日本人の朝ご飯の魚と言ったら──鮭か干物かな、と。目玉焼きとかオムレツの日もあるんですけどね。梅干は時間があったら自分で漬けたかったんですが、今回はいろいろ試食をしてあの梅干に。役者さんたちは演技上、何度も食べたりするので、塩分控えめでいくつ食べても飽きない味を選びました。私自身も普段はご飯党で、映画にも白いご飯、お味噌汁、納豆、ちょっとしたおかず…という、自分の生活が反映されています。ほかの(映画やCMの)仕事のときはそんなこと言われないんですが、『かもめ食堂』と『めがね』に関しては自分でメニューを提案しているので、家族から“家のご飯が並んでるみたい”って言われます(笑)」。
・インタビュー全文は特集にて!
映画と料理の美味しい関係
http://www.cinemacafe.net/special/food/
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