三谷監督の自分史上最高のコメディ! よりも『インディ・ジョーンズ4』が気になる?

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セット内に集合した『ザ・マジックアワー』の監督とキャストたち
  • セット内に集合した『ザ・マジックアワー』の監督とキャストたち
  • 『ザ・マジックアワー』三谷幸喜監督
  • 『ザ・マジックアワー』佐藤浩市
  • 『ザ・マジックアワー』妻夫木聡
2006年1月に公開され、大ヒットを記録した『THE 有頂天ホテル』から2年。三谷幸喜監督の第4作目『ザ・マジックアワー』の製作が7月21日からスタートした。“伝説の殺し屋”に仕立て上げられた売れない俳優が、本物のギャングの抗争に巻き込まれていくというハイパーノンストップコメディ。8月15日(水)に三谷監督を始め、出演者の佐藤浩市、妻夫木聡、深津絵里、綾瀬はるか、小日向文世、戸田恵子、寺島進、西田敏行らが出席し、製作発表記者会見が行われた。

来年6月に公開が予定されている本作。三谷監督は開口一番、「来年の夏には『インディ・ジョーンズ4』が公開されるということで、今から胸がときめいています」とコメント。続けて、「ハイパーノンストップコメディと言っておりますが、どういう意味か僕もよく分かっていません」。…本当に大丈夫か? と思いきや、「とにかくハイパーであり、ノンストップであると。じゃあ、いままでの作品ではストップしていたのか、ということになりますけれども、確かに今回の作品に比べたら、前回の『THE 有頂天ホテル』はストップだらけと言ってしまってもいいかもしれません。今回はすごくハイテンポな作品になっていると思います。いままで舞台、テレビ、映画の台本を書いてきた中で、自分で言うのも何ですが、コメディとしては一番質の高い台本ができたんじゃないかなと思っています。以前、取材で“1分間に3回笑わせる”と言いましたが、3分間に10回は笑える作品になっていると思います!」と強い意気込みを見せた。「まあ、ざっと計算してみてほしいんですけれども、1回増えています。ぜひ楽しみにしていてください」。

豪華キャストはもちろん、今回は日本最大スケールで作られたセットにも話が及んだ。三谷監督の頭の中でイメージされた架空の町・守加護(すかご)を作り、セットに当て書きしたそうだ。担当した美術の種田陽平は、これまでに『スワロウテイル』『キル・ビル』を手がけてきたベテラン。監督は、「どこを切り取っても画になるというか…。実際撮ったものも見たんですが、こういう映像は日本映画では見たことがなかったな、という感じです」と絶賛する。また、同席しているキャスト陣からも「ディズニーランドみたい。自分の子供がいたら連れてきたい」(妻夫木さん)、「私が演じる蘭子の部屋があるんですが、撮影が終わっても壊ないでほしい」(戸田さん)、「机の上に置いてある印鑑までちゃんと名前を彫ってあって、美術さんたちの愛が感じられた」(佐藤さん)という声が上がっていた。

お茶目で愛すべき男、売れない俳優・村田大樹を演じた佐藤さん。「村田大樹という役でして、『3年前までは“だいき”だったんですけど、あまりにも仕事がなかったので改名して、“大器晩成”という意味も込めて、“たいき”と改名したんです』というところからまず監督の役に対する説明がありました。非常に分かりやすい説明を受けて、僕自身その役を解釈したつもりなんですけど、本当に台本が面白いんです。台本が面白いということはつまり、役者に対して極度のプレッシャーを強いるということでもあります。この面白さをどうやってお客さんに伝えるのかと、数十年ぶりくらいに胃に穴があくんじゃないかと思うほどのプレッシャーを感じています。でも、本当に面白い映画になって、みなさんにお届けすることができると思うので、ぜひ期待してください」と、これまでのイメージを吹き飛ばす意気込みを見せてくれた。

深津さんは男性陣を翻弄する魔性の女・高千穂マリを演じている。「自分のことばっかり考えていれば良いので楽しいです(笑)。今回は三谷監督が思う魔性の女性が描かれていると思いますので、そのへんも楽しんでいただけたらと思います」。村田のマネージャー、長谷川謙十郎を演じた小日向さんは、「10年ほど前に初めてフジテレビにドラマの衣裳合わせで行った時に、スタッフの方が僕の顔を見ながら、『マネージャーの方ですか?』と言いました。役作りはばっちりです(笑)」。

妻夫木さん演じる備後に想いを寄せる鹿間夏子を演じた綾瀬さん。「今回は三谷監督とすごい先輩方に囲まれて日々緊張しながら撮影をしていますが、思い切りよく夏子を演じたいと思っています」。西田さん演じる天塩幸之助の部下、黒川裕美役の寺島さんは、「三谷監督の演出のもと、43年の人生の中で初めての役と言ってもいいくらいの自分の中の引き出しを無理矢理こじ開けられているような過程でして、そこを楽しみにしてもらいたい」。そして『THE 有頂天ホテル』でアドリブ全開だったという西田さん。「監督を始めスタッフ・キャスト・我々がアイディアや知恵を紡いで『ザ・マジックアワー』を作っていこうと意気込んで現場に入ったんですが、監督に開口一番、『なるべく面白いことはしないでください』と言われてしまって、大変残念な結果になってしまいまして…。これほど、寡黙な無口な男になっている現場はございません。残念です」と、それぞれの意気込み(?)を語ってくれた。

でまかせばかり言っている、その場しのぎの小ずるい男・備後登を演じた妻夫木さんは、「今回は三谷さんの作品に初めて出演させていただくことになりました。僕が三谷作品を最初に肌で感じさせてもらったのは、ドラマでご一緒した戸田さんが出演されている『温水夫妻』という舞台を拝見したときです。これがコメディ、喜劇なんだなと感じて、それ以来三谷作品のファンになりました。今回こうやってこの場にいるのを夢にも思わなかったくらい嬉しいです。毎日緊張して、みなさんに迷惑をかけながらも、いい芝居ができるようにがんばっていきたいと思いますので、みなさんもぜひ観て下さい」。三谷作品での妻夫木さんの活躍が楽しみだ。

今回のタイトルとなっている“マジックアワー”とは映画業界の専門用語で、夕暮れのほんの一瞬の時間のこと。「夕方、陽が沈んだ直後のほんのわずかな時間帯なんですが、最も、この世界が美しく映る時間なんです。太陽が沈んだ直後なので、陽は残っているけれども、光源がないから影が出ないんですよ。まだ暗くなくて明るい、そういう幻想的なステキな瞬間が一日に一回は必ずあるんです」と説明してくれた三谷監督。その言葉をタイトルにした理由を語ってくれた。「日本の古いスタッフの方は薄暮と言うらしいんですが、タイトルとして『薄暮』か『マジックアワー』かと言ったら、もう躊躇なく『マジックアワー』ですね。人生に例えた時に、人にもそれぞれ一番光輝く時間や瞬間があるんじゃないか、そういう人生のマジックアワーともかけております」。

三谷監督のみならず、この作品に関わっているスタッフ・キャストにとっての“マジックアワー”に期待したい。『ザ・マジックアワー』は2008年公開。
《text:cinemacafe.net》

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